日野自動車は3月11日、日本市場向け車両用エンジンの認証申請で不正行為を確認したことを受けて、外部の法律専門家と技術知見のある外部有識者で構成される特別調査委員会を設置した。
特別調査委員会は、委員長の榊原一夫氏（元大阪高等検察庁検事長、弁護士）、委員の島本誠氏（ヤマハ発動機 顧問）、同じく委員の沖田美恵子氏（弁護士）の3名で構成する。
日野自動車は特別調査委員会に対し、不正行為に関して事案の全容解明と真因分析に加え、同社の組織の在り方や開発プロセスにまで踏み込んだ再発防止策の提言を委嘱した。今後は同委員会が必要な調査を進める。
■委員の略歴
榊原 一夫氏
1984年4月 検事任官
2015年12月 最高検察庁公判部長
2017年4月 大阪地方検察庁検事正
2018年2月 福岡高等検察庁検事長
2020年1月 大阪高等検察庁検事長
2021年7月 辞職
2021年10月 弁護士登録
2021年11月 アンダーソン・毛利・友常法律事務所 外国法共同事業 入所
島本 誠氏
1983年4月 ヤマハ発動機入社
2007年1月 MC事業本部商品開発統括部エンジン設計部長
2012年1月 Yamaha Motor Asian Center Co., Ltd. 取締役社長
2014年1月 PF車両ユニット PF車両開発統括部長
2014年3月 執行役員
2015年3月 上席執行役員
2017年1月 技術本部長 (兼)PF車両ユニット長
2017年3月 取締役
2018年1月 モビリティ技術本部長
2021年1月 技術アドバイザー
2022年3月 顧問
沖田 美恵子氏
2000年4月 検事任官
2007年4月 広島地方検察庁
2009年7月 株式会社産業革新機構 出向
2011年7月 東京地方検察庁特別捜査部
2013年3月 辞職
2013年4月 弁護士登録、島田法律事務所 入所
