商船三井とMOLマリン&エンジニアリングは3月14日、6月にグループ初となる自動船位保持装置(Dynamic Positioning System、DPS)を有するダイナミックポジショニング(DP)シミュレーターを商船三井本社ロビー階に設置すると発表した。
DPSは、風潮流などの外力を自動で計算し、船舶を定点で保持したり、予め設定したルート上を航行させることができ、海上の一点に留まり作業をする海底ケーブル敷設船、洋上風力発電関連特殊船、海底油田関連のオフショア船などに必要な装置。
今回、DPシミュレーターの導入により、ケーブル敷設船の乗組員をはじめとする関係技術者のDP操作関連の訓練を自営化する。また、グループ内外を問わず洋上風力発電関連事業をはじめ、さまざまな海洋開発関係特殊船などのニーズに応じたトレーニングの提供や、これら特殊船などが関与し同シミュレーターを要する各種港湾整備や航路安全対策、また海洋工事安全基準などの研究・コンサルティングにも対応していく。
また、MOLグループはDPシミュレータ―導入を機に、英国に本部を構えるThe Nautical Institute(ノーティカル インスティチュート)が認証する日本初のDPトレーニングセンターを6月に開設する。同施設は、DPオペレーター資格取得に必須であるトレーニング修了証書を発行できる日本初のトレーニングセンターとなる予定。
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