名村造船所は3月29日、佐賀県の伊万里事業所で建造中だったSALVIA MARINE NAVIGATION, S.A.向け、18万2000トン型ばら積み運搬船「FLORIDA」を引渡したと発表した。
この船は、新規開発の載貨重量18万2000トン型ばら積み運搬船の第3番船となる。
主要寸法はフランスのダンケルク港へ入港可能な最大型“DUNKIRK MAX”を志向。共通構造規則(CSR-BC&OT)を適用し船体構造強度の強化に努めると共に、バラストタンクの塗装性能基準(IMO PSPC-WBT 規則)を適用しバラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。
また、船型改良の他、同社独自開発の「Namura flow Control Fin(NCF)」および「フィン付き舵(Rudder Fin)」を装備し、更には最新型の高効率プロペラを採用することで推進性能の向上を図ると共に、電子制御式主機関の採用により燃費性能および経済性の向上を図っている。
そのほか、主機関および主発電機関には、窒素酸化物(NOx)排出3次規制に適合した機種を採用し、更にはエア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成としている。
■主要目
全長:291.92m
幅(型):45.00m
夏期満載喫水 (型):18.20 m
総トン数:9万3719総トン
載貨重量:18万2063重量トン
主機関:MAN B&W 6G70ME-C9.5 1基
定員:25名
船級:日本海事協会 (NK)
船籍:マーシャル諸島
名村造船所/18.2万トン型ばら積み運搬船「BO MAY」竣工