キャセイパシフィック航空は4月25日、アジア初となる大規模な「法人企業向けSAF(持続可能な航空燃料)プログラム」の試験運用を開始すると発表した。
同プログラムは、香港国際空港(HKIA)を発着するキャセイパシフィックのフライトに初めて搭載するSAFの使用に貢献してもらうことで、ビジネストラベルや航空貨物輸送によるCO2排出量を削減する機会を法人顧客に提供するもので、AIA、Airport Authority Hong Kong(AAHK)、DHL Global Forwarding、HSBC、近鉄エクスプレス(KWE)、PwC China、Standard Chartered、Swire Pacificの8社の協力によりスタートする。
使用するSAFは、使用済み食用油と動物性油脂の廃棄資源から製造されたもので、「法人企業向けSAFプログラム」の燃料サプライヤーであるペトロチャイナとシェルの支援によって実現した。
キャセイパシフィック航空は、2050年までに炭素排出量を完全にゼロにするという目標に向け、さまざまな取り組みを進めている。同社の炭素削減ロードマップには、SAFの活用拡大以外に航空機の最新鋭化や、業務効率の改善、航空機の脱炭素化に向けた新たな技術躍進、FLY Greenerプログラムによる「カーボンオフセット」購入機会の提案などを行っている。