山九が5月10日に発表した2022年3月期決算によると、売上高5538億3100万円(前年同期比3.7%増)、営業利益344億6500万円(1.6%増)、経常利益354億3200万円(1.2%増)、親会社に帰属する当期純利益226億3600万円(3.8%減)となった。
物流事業の売上高は2869億4500万円(6.6%増)、営業利益は109億9600万円(14.9%増)だった。なお、収益認識会計基準等の適用によって売上高は96億4700万円減少している。
同事業のうち、港湾事業では国内の海上コンテナ取扱い増や、これに伴うヤード内作業・保管作業の増加、沿岸荷役作業の増加等で増益となった。
国際物流では、国内外での海上・航空貨物の輸出入取扱い増加や運賃の高騰、中東での化成品輸送、米国での自動車部品輸送が好調に推移した。
一般輸送・3PL事業では、燃料高騰などが影響したものの、国内の化成品・製品輸送の増加や中国・東南アジアでの自動車部品・消費財等の輸送・保管作業等が堅調に推移した。
構内作業では、国内・中東で顧客の生産・操業度が回復傾向し、堅調に推移した。
次期は、売上高5635億円(1.7%増)、営業利益350億円(1.6%増)、経常利益355億円(0.2%増)、親会社に帰属する当期純利益230億円(1.6%増)を見込んでいる。
エスライン 決算/3月期の売上高3.4%増、営業利益8.8%減