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資生堂/450億円投じ、福岡県久留米市に最先端製造工場竣工

2022年05月26日/生産

資生堂は5月26日、「エリクシール」など中価格帯のスキンケア製品の生産工場として、5月20日に福岡県久留米市に福岡久留米工場を竣工し、6月より本格稼働を開始すると発表した。

<左が外観、右がリニアモーター駆動の梱包装置>
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福岡久留米工場は、日本発のエイジングケアブランドで、日本以外にも中国やトラベルリテールなどアジアを中心に展開している「エリクシール」をはじめとした中価格帯のスキンケア製品を生産。2026年以降生産数量を最大約1.4億個まで引き上げ、将来の需要に対応していく。また、九州の立地を生かし、生産した製品は博多港から短期間でアジアの顧客に出荷することが可能だ。

最先端IoTテクノロジーなどを取り入れた化粧品工場が福岡久留米工場。これまでベテラン社員が長年培った知識や高度な技術で設備運転の条件を調整していたことを、経験の浅い社員でも匠の技を発揮できるようセンシング技術と情報処理技術で支援し、生産技術の標準化、高度化につなげる。

具体的には、グローバルで業界初となる「化粧品の中身製造において、複数の品質項目をリアルタイムでモニタリングし、設備を自動制御する製造方法」に加え、少人数でのオペレーションのための複数ラインの作業進捗可視化システムなども活用し、さらなる品質の安定性と生産性の向上を実現する。

また、一部の化粧品の充填仕上げラインでは、最新のロボットや化粧品業界初のリニアモーター駆動の梱包装置を導入し、生産性が約3倍(当社既存設備比)に向上。効率化により生み出された時間を他の製造エリアでのさらなる改善に費やし、より一層の品質向上に結び付け、効率的な生産と高品質を実現。

資生堂は、「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」のもと、抜本的な経営改革を実行している。長期安定的な供給基盤構築のために国内に工場を新たに3つ設立し、2030年までにスキンビューティー領域における世界No.1の企業になることを目指している。福岡久留米工場は最先端のIoTを取り入れた効率的な生産を特長とし、資生堂のスキンビューティー領域の生産をグローバルでリードしていくとしている。

■福岡久留米工場の概要
住所:福岡県久留米市田主丸町鷹取 808
土地面積:9.7万m2 (2022年5月現在)
建築概要:地上4階(鉄骨造)
投資規模:約450億円
生産品目:国内外向け中価格帯のスキンケア製品
生産能力:年間約1.4億個 (2026年以降)
稼働開始:生産開始 2022年4月、出荷開始 2022年5月20日

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