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資生堂/635億円を投じ、大阪に新サプライチェーン拠点

2021年09月17日/物流施設

資生堂は9月17日、大阪府茨木市にプレステージスキンケア製品の生産・物流・商品開発・見学の4機能を集約した新たなサプライチェーン拠点を設立したと発表した。

<新サプライチェーン拠点>
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同拠点には総額635億円を投じており、2020年12月に生産機能を担う「大阪茨木工場」を、2021年3月に物流機能を担う「西日本物流センター」を先行稼働。このたび、両機能にコンシューマーセンター(顧客からの相談・要望を商品開発に生かす取り組みを管轄する部門)と一般向け見学コースが加わり、全4機能を集約した新しいコンセプトのサプライチェーン拠点として稼働を開始した。

このうち、「西日本物流センター」は、大阪茨木工場の他に同社の国内工場で生産された商品を入庫、保管し、全国 7か所の出荷センターへ在庫を供給する物流機能と、関西エリアを中心とした近隣のリテーラーに商品を届ける出荷機能を担う。

同センターには、国内最大規模の商品保管自動倉庫を導入し、隣接する大阪茨木工場で生産された商品の入庫を自動化することで、作業を効率化。また、工場、物流センター、商品センターの機能を集約したことで効率的なサプライチェーンを構築し、市場への商品供給リードタイムの短縮と輸送コストの削減を図った。資生堂が工場に物流センターを併設したのは、今回が初となる。

さらに、同センターには資生堂独自の機能を追加した次世代型マルチシャトルに製函と封函の自動化機器を加え、商品のピッキングから梱包、荷札のラベリングまでを同時に行う歩行レスの出荷システム「GP3(Goods to Person for Pick and Pack)を採用。

同システムは高い出荷能力を有する、効率化を最大限に追求した世界初の出荷システムで、物流センターの4階と3階の2階層に渡って設置。荷積み(パレタイジング)や荷下ろし(デパレタイズ)も自動化するなど、徹底的な省人化を実現している。

■新拠点の概要
所在地:大阪府茨木市彩都もえぎ1-4-1
敷地面積:7万2435m2
建築概要:地上7階(鉄骨造)
投資規模:635億円

「大阪茨木工場」
生産品目:国内外向けプレステージスキンケア製品
生産能力:年間1億6000万個 (2023年以降)
稼働開始:2020年12月21日

「 西日本物流センター(WDC)」
配送範囲:西日本エリアを中心
保管能力:3万3000パレット
稼働開始:2021年3月1日

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