商船三井ドライバルクは6月10日、中国総業から用船しているパナマックス型ばら積み貨物船 「C.S. OLIVE」で、6月下旬を目途にバイオ燃料を使用する試験航行を行うと発表した。
<C.S. OLIVE>
使用するバイオ燃料については、商船三井とChevron Singaporeとの間で既に燃料供給契約を締結しており、同船はシンガポール港でISCC(International Sustainability &Carbon Certification)認証の500トンのバイオ燃料を補油する予定。
Chevron Singaporeのバイオ燃料は、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用することが可能。原料には適合油以外に20~24%の割合で廃食油を使用し、従来の化石燃料と比べ15%~20%のCO2削減効果が期待できるという。
バイオ燃料は、2021年6月に発表された「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」において、化石燃料に替わる有効な代替燃料の1つと位置付けられている。
商船三井グループは今後とも、バイオ燃料の導入促進を積極的に行い、海上輸送過程での温室効果ガス排出削減という目標を実現すべく、クリーン代替燃料の導入を推進するとしている。