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HAI ROBOTICS/新機種投入へ物流ロボットのデモ施設拡張

2022年06月30日/IT・機器

HAI ROBOTICS JAPANは、埼玉県三芳町にある物流ロボットのデモンストレーション施設「HRJテクニカル・センター(HRJ Technical Center)」を増床した。

<HRJテクニカル・センター>
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同施設は3月に開設したばかりだが、このたび床面積を1.25倍の500m2に増床した。増床したスペースは、新たに日本市場へ投入するロボットのデモスペースとして利用する予定だ。

「HRJテクニカル・センター」は物流企業の倉庫の一画を賃借して開設した拠点で、「HAIPICK」シリーズを用いたピッキング作業のデモンストレーションを見学できるようになっているほか、顧客が実際に扱う商品を用いたシミュレーションにも対応している。

現在、デモンストレーションを行っているのは、「HAIPICK」シリーズの標準機種にあたる「A42」と、段ボールとコンテナの双方に対応した「A42N」の2機種で、今後は拡張したスペースを用いて、新たに日本市場へ投入するマスト昇降型「A42T」のデモンストレーションを開始する。

<マスト昇降ACR「HAIPICK A42T」>
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「A42T」は、本体が伸縮することで最高8mの高さまでアームが届く仕様だが、機体の全高は最小時3.5mと小型で、昨今開発が盛んな先進的物流施設よりも防火シャッターの開口部の高さが低い旧型倉庫でも、倉庫区間をまたいだ運用が可能となっている。

HAI ROBOTICS JAPANは「A42T」について、特にこうした旧型倉庫での需要を見込んでおり、「HRJテクニカル・センター」の増床スペースには防火シャッター開口部を再現したデモスペースを構築し、顧客に自社倉庫での運用イメージを持ってもらう。

<「HAIPICK」シリーズによるピッキング作業のデモンストレーション>

「HAIPICK」シリーズは、「倉庫空間の有効活用による保管効率の向上」「設置の柔軟性」「高い拡張性」といった強味を持ち、中国を中心に世界で3000台以上の採用実績がある。日本国内では、日本法人設立以前に販売代理店を通して契約した大手物流企業が「HAIPICK」14台を導入しているほか、年内に5つの物流現場で採用が決定済み。「HRJテクニカル・センター」にも週に3~4社の企業が来訪しており、引き合いも好調だ。

そのため、HAI ROBOTICS JAPANでは5月13日付でロボットや什器の設置に必要な「機器設置工事業」と「電気工事」の企業資格を取得し、日本市場への製品の本格提供に向けた準備を整えた。また、今後はエンジニアや施工技術者を中心に人員を拡充(6月現在22名を、年内に40名程度へ増員)し、さらなる業容拡大に備えていく。

<劉 竑 代表>
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日本市場での「HAIPICK」シリーズの展開について、HAI ROBOTICS JAPANの劉 竑 代表は「コロナ禍でEC需要が拡大し、従来BtoBのビジネスが主体だった物流事業者がBtoCへ参入しているが、新たに倉庫を賃借するとコストがかかるため、これらの事業者はBtoBで使っている既存倉庫の中にBtoCの機能を併設したいと考えている。ここで、倉庫空間を有効活用し保管効率を向上させることができる我々のロボットの強みが生きる」と語る。

さらに、劉 代表は「複数に分散している倉庫を、保管効率を向上させたうえで統合したいというニーズも多い。保管効率の向上には据え置き型の自動倉庫が有効だが、導入費用が高く投資回収には7~8年を要する。一方で、我々のロボットは投資回収期間として3年を見積もっており、効率よく安価に設備を導入することが可能だ。3PL事業者などは短期間で拠点を移すケースが多く、彼らの需要にもフィックスしたものであると思っている」と、需要の高さを強調。

今後の展望については、「コロナでサプライチェーンが分断された経験から、国が半導体や電子部品の国内製造を強化しているが、我々のロボットによるスムーズな入出庫は、原材料をいかに早く出し入れするかが問われれる生産物流の現場でも生きる。また、中国本社では冷凍冷蔵倉庫向けのロボットについても開発を進めており、こちらにも大きな市場を見込んでいる」とコメント。

日本法人の事業規模については、「2023年に売上高で7~10億円を見込んでおり、その後は年率30~50%の成長を目指す」と語った。

■「HRJテクニカル・センター」概要
所在地:埼玉県入間郡三芳町竹間沢東4-6(本社併設)
延床面積:500m2(拡張後)
開設:3月1日

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