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日本ロジテム、WHI/2024年問題に向け人事データベース構築

2022年08月10日/IT・機器

Works Human Intelligence(WHI)は8月10日、日本ロジテムが中長期的な人財育成と業務効率化による働き方改革の実現に向けて、WHIの統合人事システム「COMPANY」の利用を決定したと発表した。

「COMPANY」はWHIが提供する大手法人向け統合人事システム。様々な業種業態の顧客、約1200法人グループへの導入実績があり、ERP市場、人事・給与業務分野シェアNo.1の製品だという。

この「COMPANY」の導入により、グループ会社ごとに分かれていた人事情報を集約できるようになる。その結果、人事異動や出向等の情報を横断的に管理できるようになり、会社を超えた人財の配置にも柔軟に対応できるようになることが期待される。

また、これまで紙で行っていた人事関連申請や人事評価を「COMPANY」で電子化することにより、従業員からの情報収集がスムーズになる。さらに、紙の情報からの転記やデータ化作業が不要になるため、業務効率化に繋がることが期待される。

さらに、物流業界では「物流の2024年問題」を見据え、どのように従業員の業務時間を管理するかが課題になっている。日本ロジテムは、人事統合データベースの構築による労働状況の見える化と、人事関連申請の電子化による業務効率化を実現することで、従業員への業務割り当てを適切に行い、働き方改革を推進する。

<日本ロジテムの中西 伸次郎常務取締役>
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日本ロジテムの中西 伸次郎常務取締役管理本部長兼人財開発室長は、「わたしたちは、中期経営計画の基本方針「Be Creative.」を定めており、従業員には物流価値を創造するイノベーション人財として活躍して欲しいと考えている。今回新たに「COMPANY」を導入することによって、紙を通じた人事申請を削減し、煩雑な業務手順の改善に繋げていく。その結果として、従業員には効率化された時間を、より新たに価値を創造するための時間として活用して欲しいと願っている。また、システムの刷新を通じて、従業員が持つスキルを可視化することができると考えている。今後は、従業員が持てる力を最大限発揮しながら成長していくための仕組みづくりに取り組んでいく」とコメントしている。

なお、日本ロジテムは総合物流企業として、1944年の創業以来「物流」の領域を超えた3PLサービスを展開し、顧客のロジスティクス戦略を実現している。今後はベトナムをはじめとしたアジア領域のグローバルネットワークを活用し、高度化・多様化する顧客ニーズに対応するサービスを展開しようとしている。

同社は、「物流価値の創造を通じて、社会に貢献する」という理念の下、人財育成に注力している。一方で、人事評価や人財管理等においてシステム化されていない領域が多く、人財情報を可視化しきれていない点に課題を抱えていた。また、国内のグループ各社で異なる人事システムを使用していることから、グループを横断した人財管理が必要であると考えていた。

これらの課題の解決、および中長期的な人財育成と働き方改革の実現に向けて、人事システムの刷新を検討した結果、以下3点の実現に向けて、「COMPANY 人事・給与」「COMPANY Web Service」「COMPANY 就労・プロジェクト管理」「就労モバイル勤怠」「CWSスマートデバイスオプション」の導入を決定したもの。

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