佐川急便は8月23日、関西国際空港における国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品航空輸送に関する品質認証「CEIV Pharma」を取得したと発表した。
<「CEIV Pharma」認証マーク>
「CEIV Pharma」は、医薬品の航空輸送におけるグローバルでの統一基準として、世界各国のGDP(医療・医薬品の物流に関する基準)を包括的に網羅した内容となっており、高い輸送品質を保ったサプライチェーンを構築することを目的としている制度。
<新たに導入した医薬品規格適合温調車>
今回の認証取得に合わせ、同社は医薬品規格適合温調車を導入し、高まる医薬品輸送時での品質保持に応えるとともに、より多くの顧客に、安全で高品質な医薬品輸送を提供する。
同社はこれまで、医薬品や生体試料の輸送に適した車両や資材、保管に適した施設などを活用したさまざまな物流スキームを構築し、病院の院外倉庫管理や調剤薬輸送、検体輸送など、専門性の高いメディカル領域をトータルでサポートしている。
さらに、医薬品貨物関連の顧客に同社の輸送サービスをより安心して利用してもらうことを目的に、2020年12月から関西エアポートが主宰する「KIX Pharmaコミュニティ」に参画し、「CEIV Pharma」を取得した。
なお、成田国際空港においても、2022年度中の認証取得を目指しており、今後も佐川急便は顧客のさまざまなニーズに応えられるよう、より高品質なサービスの提供に努めていくとしている。