国土交通省は10月5日、「大型車の冬用タイヤ及びチェーンの注意事項に関するチラシ及びパンフレット周知」を全日本トラック協会充てに協力要請を行っている。
<大型車の立ち往生で大量の車両が路上に滞留することになった>
今冬の積雪に向けた大型車の運送事業者及び使用者に対する注意喚起のため、今年度も、昨年度と同様に、チラシ及びパンフレットを配布することとしたもの。
内容は「大型車の冬用タイヤとチェーンの注意事項」として、まず冬用タイヤの溝深さに注意」としている。冬用タイヤの溝深さが新品時の50%以上あることを確認。溝深さ50%を示す「プラットホーム」で、運行前に必ず確認すること。プラットホームとは、日本国内における道路交通法施工細則等によって定められた冬用タイヤとしての使用限度の目安となる新品時の溝深さから50%位置にあるゴムの盛り上がりを設置した部分をいう。
また、「雪道での立ち往生に注意」では、道路で大型車が立ち往生すると、深刻な交通渋滞や通行止めを引き起こすことから、必ず適切な冬用タイヤを装着するとともに、チェーンの携行・早めの装着を心掛けることを要請している。
さらに、交通渋滞等を引き起こした運送事業者等には監査を行い、講じた措置が不十分と判断されれば処分の対象ともなる。
チェーンタイヤでは、チェーン駆動輪に装着すると、冬用タイヤより積雪・凍結
路での発進・登坂性能が向上する。しかし、チェーンのサイズや締め方が不適切な場合、タイヤとの間で滑りが生じ効果が得られない。
大雪警報が発表されるなど相当量の積雪が見込まれる場合等にはチェーンを携行すること。降雪時には、立ち往生する前に早めのチェーン装着を心掛けるようにすること。ちなみに立ち往生した後の装着は極めて困難だという。
■大型車の冬用タイヤとチェーンで注意事項
https://jta.or.jp/wp-content/uploads/2022/10/mlit20221005snow.pdf