住友ゴム工業は10月13日、東北大学、金沢大学、埼玉大学などと共同で、夢の低燃費タイヤの開発につながるバイオポリマーの合成に成功したと発表した。
これまで、同研究グループは、鎖長に影響を及ぼす天然ゴム合成酵素の重要部位を特定し、その重要部位をトマト由来酵素に組み込んだ改変トマト由来酵素を用いて、自然界に存在しないバイオポリマーの合成に成功してきた。
このたび、改変トマト由来酵素の研究を進めたことで、トマト由来酵素が用いる先頭モノマーの選択性が弱くなり、本来の先頭モノマー以外のモノマーでも合成可能であることを発見。この特性を利用することで、タイヤ性能向上に有効な先頭モノマーを選択した全く新しいバイオポリマーの合成に成功した。
今後、住友ゴム工業は同研究を進めることで、2040年代をめどにさらなる低燃費タイヤの開発を目指すとしている。