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SGムービング/リネットジャパンと家電回収サービス開始

2022年10月26日/3PL・物流企業

SGムービングは10月26日、小型家電リサイクル事業を展開するリネットジャパンリサイクルと業務提携し、大小さまざまな使用済み家電を法律に基づいて正しく処分できる回収プラットフォームを協働で開設。また、自治体のWebサイトや広報誌等での案内を通じて、排出者の利便性向上と家電リサイクルの促進に寄与するサービスの提供を開始したと発表した。

<Webサイトイメージ>
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同サービスでは、テレビや冷蔵庫、洗濯機といった大型の製品から、レンジや炊飯器、パソコン、ドライヤー、ラジオ、時計といった小型の製品まで、大きさを問わず多くの家電製品の回収に対応。リサイクル法やサイズごとに区別をすることなく、使用済み家電をまとめて処分することができる。

インターネットから申し込み後、希望日時(年中無休・最短翌日)に法律に基づく正しい収集運搬許可を持っている事業者が自宅へと回収に向かい、大型の家電製品については運搬業者が搬出することで、一般消費者(排出者)が持ち出す手間を省略できる。

回収した家電製品は、家電リサイクル法・小型家電リサイクル法のそれぞれの法律で定められている処理フローに則って正しく再資源化されるため、リサイクルの推進や、家電製品の中に多く含まれる金・銀・レアメタル等の再資源化にもつながる。

<回収スキーム>
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テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの家電リサイクル法の指定4品目と、レンジ・掃除機・空気清浄機・ドライヤーなどの小型家電リサイクル法の対象製品は、排出時に準拠する法律が異なることから、回収の手続きを別々に行う必要がある、家の中から指定場所への搬出が難しい、無許可業者により不適正に回収されている、といった課題がある。

また、従来は排出者が店頭で新しい製品を購入する際に使用済み製品の回収をセットで依頼するという運用が一般的だったが、昨今では通販サイトで家電を購入する場合も多く、使用済み製品を処分するスキームが不足。その結果、自治体では処分方法の問い合わせ対応や無許可業者による不適正な回収への対応などの負担が増大している。

これまで、リネットジャパンは環境省・経済産業省から小型家電リサイクル法に基づく許認可を取得し、使用済小型家電を消費者から宅配便を活用して直接回収するリサイクルサービスを全国で展開。全国約600の自治体・大手ネット通販・大手家電量販店、家電メーカー等と提携し、使用済小型家電の回収インフラとして規模を拡大してきた。

また、SGムービングは家電リサイクル法の指定4品目の回収に際し、小売業者と全国の収集運搬業者をオンライン上で直接マッチングする「SG-ARK」を提供してきた。

今回、両社が業務提携し、使用済み家電の処分に関する課題解決や利便性向上を目的として同サービスを開発。今後は提携を通じて、家電リサイクル法・小型家電リサイクル法のそれぞれで求められる要件を網羅した運用を構築し、営業面でも連携して使用済み家電の回収インフラを拡大していく。

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