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C&W/茨城県境町に11.2万m2物流施設開発、2023年7月着工

2022年12月16日/物流施設

米国クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は12月16日、グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントが境古河ファシリティ特定目的会社を通じて、茨城県猿島郡境町で約5万m2の開発用地を取得したと発表した。

同用地では約11万2000m2の大規模物流施設「LF境古河」を開発する計画で、2023年7月の着工、2025年1月の竣工を目指す。

<完成イメージ>
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開発地は、圏央道「境古河IC」から約2.2kmの下小橋工業団地内に位置する。同エリアでは、現在進捗中の圏央道「久喜白岡JCT」から茨城県区間の4車線化工事や、今後予定されている国道354号境岩井バイパスと新4号国道に接続する古河境バイパスの開通によって交通利便性が高まることから、今後、関東や東日本への広域配送拠点として、物流拠点の集積が進むことが期待されている。

「LF境古河」は、地上4階建てのランプウェイを備えたマルチテナント型物流施設として建設される予定。各階に設けたバースには、45フィートコンテナ車を含む大型車両が直接乗り入れることが可能。テナント区画は1フロア最大約2万4000m2、フロアを分割し、施設全体で最大16テナントの入居に対応が可能となっている。

駐車場は約450台分を確保し、倉庫空調の全館設置に対応する電気容量を備えるなど、テナントのさまざまなニーズに柔軟に対応。建物内にはカフェテリア・売店などを設置し、テナント従業員やドライバーにも配慮した空間を提供する。

サステナビリティへの取り組みとしては、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証の取得、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)5スター、ZEB(年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物)を見据えた先進建築物を示すZEB Ready認証の取得、太陽光発電事業者による屋根への太陽光発電設備の設置、BCP対策として災害時に備え受変電設備・非常用発電機を建物上部に設置、などを計画している。

<C&Wの物流施設開発計画>

施設名(仮称) 所在地 土地面積 延床面積(予定) 着工(予定) 竣工(予定)
LF奈良 奈良県生駒郡安堵町 約58,000㎡ 約124,000㎡ 2021/12/1 2023/3/1
LF奈良ANNEX 奈良県生駒郡安堵町 約19,000㎡ 約37,000㎡ 2022/5/1 2023/7/1
LFつくば 茨城県つくば市 約30,000㎡ 約71,000㎡ 2022/4/1 2023/7/1
LF境古河 茨城県猿島郡境町 約50,000㎡ 約112,000㎡ 2023/7/1 2025/1/1
LF谷田部 茨城県つくば市 約36,000㎡ 約80,000㎡ 2023/8/1 2025/1/1

「LF」シリーズは、ロジスティクス・ファシリティーを表現したC&Wが運用する物流施設ブランド。現在、奈良県と茨城県で計5物件(LF境古河含む)の開発を計画しており、2023年にはこのうち3件が竣工を迎える予定。

■「(仮称)LF境古河」概要
所在地:茨城県猿島郡境町下小橋838-3
敷地面積:約5万m2
用途地域:工業専用地域
延床面積:約11万2000m2(予定)
構造:地上4階建て、鉄骨造(予定)
着工:2023年7月(予定)
竣工:2025年1月(予定)
認証取得:CASBEE Aランク(新築)認証、BELS 5スター、ZEB Ready認証(いずれも予定)
設計・施工:JFEシビル
コンストラクション・マネジメント:アクア

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