クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は2月5日、茨城県つくば市にマルチテナント型物流施設 「LF谷田部」を竣工したと発表した。
「LF谷田部」は、つくばエクスプレス「みどりの」駅から約2kmに位置し、通勤利便性に優れている。
常磐道「谷田部」ICから約6km、「谷和原」ICから約10km、圏央道「つくば中央」ICから約7kmに位置しており、茨城県内への地域配送、常磐道・圏央道を使用することにより、都心方面と関東圏全域への広域配送の利便性が高い立地。
今後、圏央道「つくば西スマートIC」、常磐道「(仮称)つくばみらいスマートIC」が設置される予定で、アクセスのさらなる向上が期待されている。
隣接地において「圏央道インターパークつくばみらい」工業団地(開発面積約70ha)が順次開発中であり、これを契機として谷田部エリアの更なる産業集積が進むことが期待されている。
「LF谷田部」は、地上4階建て・延床面積約8万m2・1-2階スロープを備えたマルチテナント型物流施設。柱スパンは間口11m×奥行10m、倉庫の梁下有効高さ5.5m、床荷重1.5t/m2を確保し、建物全体で荷物用エレベーター6基、垂直搬送機12基を実装している。
テナント倉庫区画は一棟貸し、また1階・4階、2階・3階の2層使用で各階2分割または3分割が可能であり建物全体で最大6テナントが入居可能。
普通車駐車場約170台、トラック待機場7台を確保し、倉庫空調の全館設置に対応する電気容量を備えるなど、テナントの様々なニーズに柔軟に対応する。
建物共用部にはカフェテリア・売店などを設置し、施設内で働く人々やドライバーにも配慮した快適な空間を提供する。
サスティナビリティへの取り組みでは、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)6スター、ZEBを見据えた先進建築物を示すZEB Ready(省エネ基準の50%以下までエネルギー消費量を削減した建物)認証を取得しており、今後CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証も取得する予定。
太陽光発電事業者による屋根への太陽光発電設備の設置、BCP対策として災害時に備え非常用発電機を設置するなど、事業用不動産における持続可能性を備えた施設となっている。
なお、グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントが谷田部ファシリティ特定目的会社を通じて、開発した。
■概要
施設名:LF谷田部
所在地:茨城県つくば市みどりの南21-1外
土地⾯積:3万6434m2
用途地域:工業地域
延床面積:8万873m2
構造:地上4階建て、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
着工:2023年8月
竣工:2025年1月
認証取得: CASBEEAランク(新築)認証(取得予定)、BELS6スター、ZEB Ready認証
設計・施工:鴻池組
設計監理監修:フクダ・アンド・パートナーズ
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