LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





日本郵船/5隻目のLPG燃料大型LPG・アンモニア運搬船を建造

2023年01月27日/IT・機器

日本郵船は1月27日、5隻目のLPG燃料大型LPG・アンモニア運搬船の建造契約を締結したと発表した。

同社は、重油だけでなくLPG(Liquefied Petroleum Gas、液化石油ガス)も燃料として使用できる二元燃料エンジンを搭載した、VLGC(Very Large Gas Carrier、大型LPG・アンモニア運搬船)を、川崎重工業へ発注した。本船は同社坂出工場で建造され、2026年の竣工を予定している。

<LPG燃料大型LPG・アンモニア運搬船イメージ>
20230127nihonyusen 520x368 - 日本郵船/5隻目のLPG燃料大型LPG・アンモニア運搬船を建造

本船は、日本郵船としてLPG燃料LPG船では7隻目、アンモニア積載も可能にした新型船型では5隻目となる。また、多様なトレードパターンに柔軟に応えるため、貨物タンクごとにLPGとアンモニアを分けて相積みできる仕様となっている。

さらに、本船はLPG二元燃料エンジンに加え、軸発電機を採用。航海中に主機からプロペラに繋がる軸の回転を利用して発電することにより少量のパイロット燃料の使用を除き、完全LPG燃料航行の実現が可能となる。LPGを燃料として使用する場合、日本郵船の燃料油焚きの従来船に比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)が95%以上、CO2が20%以上削減されることになる。

これは、2020年1月から強化されたSOx排出規制のみならず、LPG船においては2022年4月以降の建造契約船から適用されるCO2排出量規制のEEDIフェーズ3(基準値から30%のCO2削減)にも適応している。

また、本船は、将来的にアンモニア燃料を使用するため、日本海事協会(ClassNK)発行のガイドラインに従った準備設計を実施したVLGCとして、日本海事協会(ClassNK)から船級符号が付与される見込み。

■本船概要
全長:約230.00m
型幅:37.20m
深さ(型):21.90m
夏期満載喫水(型):11.65m
積載容量:8万6700m3

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース