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ESR/顧客のモチベーション上げる「横浜幸浦DC2」の魅力

2023年02月21日/物流施設

ESRが2月1日に竣工を発表した神奈川県横浜市金沢区の「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター2」(横浜幸浦DC2)をこのほど報道陣に公開した。

<横浜幸浦DC2外観>
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<スチュアート・ギブソンCEO>
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横浜幸浦DC2は、東京湾に面した約33万m2の広大な土地に4期に分けて計画されているESRロジスティクスパーク開発の一環で、昨年の1月31日に竣工した1期目の横浜幸浦DC1に次いで2期目の竣工となる。

内覧後、ESRのスチュアート・ギブソンCEOは「毎回、技術的にも素晴らしいものになってきて、新しいものも加わっている。見ていただければ、ちょっとした各所の違いを感じとることができたと思う」と切り出した。

開発の基本線は変わらず、「仕様のこだわり」、「ヒューマンセントリック(デザイン)」、そして「地域の特性を大切にする」ことだ。仕様のこだわりでは、これまでの標準的な設計とともに、免振設計やトルコから調達したプレストレスト・コンクリートを一部採用、ヒューマンセントリック(デザイン)では、随所に同社のこだわりが感じられるデザインを採用している。地域の特性を大切にすることでは、この場所が三菱重工時代のガントリークレーンが象徴的だったため、地域の記憶を継承する産業用遺産として修復・保存している。

<ガントリークレーンのモニュメント>
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ギブソンCEOは「ヒューマンセントリックとはこの場所で働く人々の幸せを大事に大切にすること。顧客のモチベーションが上がることで、我々のモチベーションも上がり、開発にがんばろうという闘志も生まれてくる」と話すように、その好循環がアメニティ類の充実を生んでいる。託児所エリアの設置、シャワールーム、コインランドリー、ワークブース、化粧室(パウダールーム)のほか、ジム・フィットネスコーナー、屋上のバーベキュー施設も設置している。

<託児所エリア>
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<コインランドリー>
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<ジム・フィットネス>
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<バーベキューコーナー>
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アメニティについて、同社では原材料費や建設費の高騰もあり、何を採用するかについては、顧客にアンケート調査をし、常に新しい要素を取り込みながら、進化を続けている。全体のコストアップ要因にならないかとの指摘には、「倉庫全体からすれば、コストの割合は小さく、アメニティ部の資材や材料も吟味しながら、バランスの取れた構成にしている」とギブソンCEOは余裕を見せる。

ESRは今後、横浜幸浦の4区画のうちの2区画が残っているわけだが、R&Dや冷蔵冷凍、BTS型等の物流施設も視野に入れて開発を進めていく。なお、冷凍冷蔵倉庫については、同社の開発中の「東扇島DC」で冷蔵冷凍の要望が強く寄せられているという。

■概要
名称:ESR 横浜幸浦ディストリビューションセンター2
所在地:神奈川県横浜市金沢区幸浦1-8-3
敷地面積:9万282m2(2万7310坪)
延床面積:19万5374m2(5万9100坪)
用途地域:工業地域
構造:地上4階建・PCaPC造・免震構造
工事期間:2021年6月1日〜2023年1月31日
企画:ESR(スチュアート・ギブソン、武田諭、山﨑拓生)
設計:塩浜工業一級建築士事務所
[ラウンジ・託児所・スカイデッキ]タカトタマガミデザイン
施工:塩浜工業
アクセス:【車】首都高速湾岸線「杉田IC」より3km/横浜横須賀道路「並木IC」より2.5km
【電車】金沢シーサイドライン「並木北駅」より1.2km(徒歩10分)

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