ESRは12月6日、埼玉県日高市に「ESR日高ディストリビューションセンター（DC）」が竣工したと発表した。
延床面積3万5544m2の4階建てマルチテナント型物流施設で、埼玉県では7件目のプロジェクト。
＜ESR日高DCの外観＞
＜位置図＞
「日高DC」は、埼玉県の中央部を南北に縦貫する国道407号線に面し、圏央道「圏央鶴ヶ島IC」から2.6km、関越自動車道「鶴ヶ島IC」から4.9kmの位置にある。
関東圏全域と新潟方面、また関東以西への広域配送など、幅広い物流ニーズに対応でき、首都圏の希少な物流拠点となる。
「日高DC」から車で30分の通勤圏内に位置する日高市と、周辺の鶴ヶ島市、狭山市、川越市などで130万人の生産年齢人口があり、人材確保面でも立地に強みがある。
主な通勤手段が車となるため、136台分の駐車場も整備。周辺には飲食店やコンビニ、商業施設などがそろい、利便性は高いという。
＜1階両面にトラックバース＞
建物は耐震構造のボックス型で、使い勝手の良いレイアウトとするため、1階両面にトラックバースを備えた。
最小賃貸区画は1万1639.67m2。賃借プランとしては、1階を3区画に分け、各区画と2～4階の各フロアを組み合わせた2層使いで、最大3テナントへ分割賃貸する。
＜垂直搬送機＞
各区画に積載5tまたは3.5tの荷物用エレベーターとパレット専用垂直搬送機を備える。
床荷重は1階が2.0t／m2、2～4階は1.5t／m2で、梁下有効高は5.5m、柱ピッチは間口11.5m×奥行10.3ｍを確保した。
＜2～4階には作業用空調を完備＞
快適な職場環境とするため、2階から4階の倉庫エリアには作業用空調設備を完備した。
建物エントランスにスロープを設置し、館内にはバリアフリートイレを備えるなど、車いすユーザーや障害のある人にも配慮。ドライバー専用休憩室も設けた。
＜ドライバー専用休憩室＞
なお、「日高DC」は全館LED照明、環境配慮型照明システムの導入、循環型排水再利用によるトイレ洗浄など、環境や省エネルギーに配慮し、CASBEEのAランク、BELSの最高位6スターを取得済み。
建物屋上には太陽光パネルを設置する予定で、自家消費型太陽光発電設備の規模は約1250kWを見込んでいる。
BCP対策として、非常用自家発電設備を整備し、停電時でも事務所と倉庫の照明、荷物用エレベーターの一部、トイレと給排水ポンプなどが一定時間使用できる保安用電源も確保している。
■施設概要
所在地：埼⽟県⽇⾼市⼤字下高萩新田2
アクセス：圏央道「圏央鶴ヶ島IC」より2.6km、関越自動車「鶴ヶ島IC」より4.9km、JR川越線「武蔵高萩駅」より1.5km
敷地面積：1万7286.19m2（5229.07坪）
延床面積：3万5543.82m2 （1万752.01坪）
構造：地上4階建て鉄骨造、耐震構造
工期：2023年12月20日～2024年11月30日
施設・施工：東急建設
ESR／伊丹空港至近、2.99万m2のマルチテナント型物流施設竣工
