LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





オートストア・システム/倉庫管理・フルフィルメント5つの課題

2023年02月24日/調査・統計

オートストア・システム(AutoStore)は2月24日、倉庫管理およびフルフィルメントに携わる300人以上の経営幹部から得たインサイトをまとめた最新のベンチマークレポートを発表した。

<倉庫作業には5つの課題がある>
main 520x347 - オートストア・システム/倉庫管理・フルフィルメント5つの課題

調査参加者は、組織が直面している現在の課題の上位3つを、エネルギーコストの上昇(32%)、人件費の増加(27%)、サプライチェーンと出荷の制約(26%)と特定している。

AutoStoreは、北米、欧州、アジア太平洋地域の経営幹部を対象に、このレポートの調査を実施した。ヨーロッパの回答者(44%)がエネルギーコストを最大の課題として挙げているのに対し、北米とアジア太平洋地域の回答者(24%)はエネルギーコストを挙げている。逆に、APAC(34%)と北米(27%)では、ヨーロッパ(22%)に比べ、人件費の上昇がより懸念される結果となった。

業界のビジネスリーダーによると、2023年に最も重視すべき分野は、顧客満足度の向上(34%)、自動化テクノロジーへの投資(31%)、持続可能なソリューション(31%)、労働力の効率化(31%)、Goods to Person(GTP)システム導入の迅速化(30%)となっている。

回答者の大多数(88%)が、「2024年までに自動化された保管・検索システムを導入する」と回答している。32%は「すでに何らかの自動化テクノロジーを導入」しており、56%は「今後12か月以内に導入する計画を立てている」と回答している。

AutoStoreのMarcus Mogéusチーフ・マーケティング・オフィサーは、「自動化テクノロジーは、もはや『あると便利』ではなく『必須』なものとなっている。このレポートでは、自動化テクノロジーに関する企業の投資計画が、前回のレポートから飛躍的に増加していることが示されている」と指摘している。

このレポートによると、業界のビジネスリーダーのおよそ3人に1人が、2023年の重要な優先事項として「サステナビリティ」を挙げていることがわかる。「エネルギー効率(55%)」、「廃棄物の削減(46%)」、「従業員の福利厚生(43%)」、「保管スペースの削減(39%)」、「リサイクル(36%)」が最も重要な取り組みとして挙げられている。逆に、顧客がAS/RSプロバイダーに求めるものは何かという質問に対しては、「持続可能性」の優先順位が下がった(13%)。

これに対し、回答者は「信頼性」(24%)、「シンプルさ」(22%)、「スペース利用」(20%)をより重要な属性として挙げている。実際、43%は、省スペース化/有効活用が「ビジネスにとってミッションクリティカルである」と回答し、49%が「非常に重要なビジネス優先事項」として挙げている。

オートストアの中村 正明ビジネス デベロップメント マネージャーは「組織にとってスペースは非常に重要。従来の保管方法と比較して、倉庫の占有面積を75%削減しながら、コスト削減、効率化、そして1~3年での完全なROIを実現することを目的に顧客の支援を行っている。スペースの最適化は、コスト上昇の課題と密接に関連している」と述べている。

関連記事

調査・統計に関する最新ニュース

最新ニュース