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アスクルと花王/EC配送スキーム活用しプラ容器リサイクル実証

2023年03月14日/SCM・経営

アスクルは3月14日、事業者における使用済みプラスチック製品の水平リサイクルを促進するため、花王のグループ会社である花王プロフェッショナル・サービス(以下、花王)と共同で実証実験を開始したと発表した。事業者の使用済みプラスチックの排出から回収、水平リサイクルによる再生製品化、販売までのリサイクルバリューチェーンの仕組みをECの配送スキームを活用し低コストで構築する。同実証実験で水平リサイクルに適した回収方法を確認することで、品質の優れた再生プラスチックを製造し、プラスチックの資源循環を推進させることを目指す。

2022年4月の「プラスチック資源循環促進法」施行に伴い、企業におけるプラスチック製品の廃棄削減への対策は急務となり、事業者のプラスチック資源循環への取組みの重要性はより一層高まっている。一方で、プラスチック製品の水平リサイクルについては、バージン材による商品製造よりも商品製造コストを上げないためのスキーム構築が単独の事業者では難しく課題となっていた。

<同実証実験スキーム図>
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同実証実験におけるアスクルの役割は、提供事業者が各店舗で保管していた対象商品の使用済み容器の、商品配達時における回収と、同社物流拠点への集約。また、使用済み容器の回収について店舗・個数を記録し洗浄・分別し、花王が指定する事業者へ引渡す。花王は、リサイクルされた樹脂を使い、容器に再成型・最適な配合・安全性を評価し、商品化を検討する。

<分別・回収の流れ>
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アスクルはこれからも、持続可能な社会の実現に向け、サプライチェーン全体の資源循環を促進し、環境保全や社会課題解決を考えたサステナブルな「エシカルeコマース」サービスを提供していくとしている。

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