ウェザーニューズは4月6日、航空事業者向けに気象情報を提供する運航管理支援システム「FOSTER-NEXTGEN」をバージョンアップしたと発表した。
<航空事業者向け運航管理支援システム「FOSTER-NEXTGEN」 (イメージ図)>
<気象情報と航空機の位置情報を地図に重ね合わせ安全運航をサポート>
航空業界で初めて、日本の上空を飛行する全ての航空機と気象情報の一元管理が可能となる。
同社は、航空保安研究センターと航空機の動態情報に関するプロバイダー契約を締結し、受信したデータを「FOSTER-NEXTGEN」と連携させることで、同社独自の気象データと日本の上空の全ての飛行航跡に関して同時把握を可能にした。
「FOSTER-NEXTGEN」と連携するデータには、フライト中の航空機の便名、緯度・経度、高度などの情報を正確に受信できる「ADS-B」、および、航空管制用レーダーを利用した動態情報が含まれており、航空保安研究センターが航空事業者以外にこれらの情報を直接提供することは初めての取り組み。
<Peach Aviationのオペレーションコントロールセンター>
なお、同社はPeachへこのサービスを導入する。Peachでは2022年12月より、大阪(関西)ーバンコク間の運航を開始しているが、初の中距離国際線ということもあり、また、2023年3月26日からはデイリー運航となったため、バンコク周辺の動態情報が特に重要。
同社は、タイに設置する「ADS-B」受信機のデータも活用すること等により、2023年夏ごろよりこのサービスの対象エリアを海外へと順次拡大していく予定としている。