JR貨物が4月12日に発表した3月の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが177万6000トン(前年同月比1.1%増)、車扱が72万3000トン(1.7%減)で、合計249万9000トン(0.2%増)となった。
コンテナは、原材料費高騰に伴う物価上昇による消費の低迷の影響を受けたものの、新型コロナウイルスの影響が緩和していることもあり、福島県沖を震源とする地震が発生した前年を上回った。
品目別に見ると、自動車部品は、半導体不足等による部品調達困難が前年に比べて緩和していることから増送となった。
積合せ貨物は、前年が福島県沖を震源とする地震の影響により低調となっていたことや、年度末需要増により好調となった。
農産品・青果物は、北海道地区で玉葱の収量が平年並みであったことにより、作柄不良であった前年を上回った。
化学薬品は、需要の低迷等の影響を受け減送となった。
紙・パルプは紙需要減に伴う生産減により低調となった。
車扱は、石灰石が前年を上回ったものの、前年に比べ気温が高く推移し、灯油を中心に石油が減送となった。