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川崎汽船/3月期の売上高24.5%増、営業利益346.4%増

2023年05月08日/決算

川崎汽船が5月8日に発表した2023年3月期決算によると、売上高9426億600万円(前年同期比24.5%増)、営業利益788億5700万円(346.4%増)、経常利益6908億3900万円(5.1%増)、親会社に帰属する当期利益6949億400万円(8.2%増)となった。

セグメント別では、ドライバルク事業の売上高は3122億円(12.9%増)、損益は216億円(9.0%減)、製品物流事業の売上高は5197億円(36.7%増)、損益は6700億円(4.6%増)だった。

ドライバルク事業の大型船市況は、期首には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に伴う港湾の混雑による滞船の影響で船腹供給が引き締まったことにより高水準で推移した。期央から年末にかけては、こうした影響の緩和に加えて中国のゼロコロナ政策による内需減退に起因した中国向け輸送需要減少により市況は軟化した。期末にかけては、同政策終了後の景気刺激策による鉄鋼需要回復への期待感から、市況は上昇した。

製品物流事業の内、物流事業は、国内物流・港湾事業では、北米西岸貨物減少により国内コンテナターミナル取扱量は減少となり、前期を下回った。曳船事業では作業数が堅調に推移した。倉庫事業の取扱量は継続して堅調に推移した。国際物流事業では、フォワーディング事業において、海上及び航空貨物輸送需要の減少傾向が継続した。完成車物流事業では、豪州向け自動車需要増加に伴い、陸送取扱台数及び保管台数が前年比で増加した。

次期は、売上高8700億円(7.7%減)、営業利益850億円(7.8%増)、経常利益1300億円(81.2%減)、親会社に帰属する当期利益1200億円(82.7%減)を見込んでいる。

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