シャープは5月18日、ネットワークカメラを活用してLED照明を自動で点灯・消灯・調光するシステム「ロジスティック向け Connected Smart Lighting Solution」が、セッツの本社事業場物流倉庫(堺市西区)で採用されたと発表した。
<左:LED照明システムを導入したセッツ本社事業場物流倉庫、右:LED照明とネットワークカメラ>
照明の自動制御には赤外線センサーを用いて動く人や物を検知するのが一般的だが、物流倉庫などの広い空間では対象物までの距離が離れていると正確な検知がしにくいという課題があった。
「ロジスティック向け Connected Smart Lighting Solution」は、シャープがグループ会社のワンストップサポートと開発した製品。人や物の検知に広い空間でも動体認識力が高いネットワークカメラを活用しており、省エネ性能に優れたLED照明の効率的な制御に加え、照度シミュレーションをもとに設計した照明の最適配置によって、従来の水銀灯や蛍光灯による照明設備と比べて電気使用量を70~80%削減することができる。
同製品を採用したセッツは、SDGsへの貢献や環境負荷軽減に向けた取り組みを推進しており、同製品の開発段階から協力。今回、最初の導入先として稼働に至った。照明やネットワークカメラなどはシャープ製の機器を使用している。