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国交省等/モーダルシフト推進で優良事業者27社表彰

2023年05月26日/3PL・物流企業

エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会は5月26日、国土交通省海事局の協力により3月8日に開催された「エコシップ・モーダルシフト事業者選定委員会」で決定した、令和4年度の「エコシップマーク」優良事業者27社(荷主13社、物流事業者14社)に対し、都内で表彰式を開催した。

<表彰式の様子>
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<荷主13社、物流事業者14社が選ばれた>
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同委員会は、フェリー事業者並びにRORO船、コンテナ船及び 自動車専用船等の内航事業者で構成。2008年度に第1回「エコシップマーク認定制度」を開始して以来、今回で14回目となる。 特に革新的な取組み等に対しては2019年から「海運モーダルシフト大賞」を授与しており、4回目となる今年は、1件2社(荷主が味の素、物流事業者はF-LINE)が選出された。

<エコシップ ・ モーダルシフト事業実行委員 芦澤潤 座長>
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開会に先立ち、同実行委員会の芦澤潤 座長が「環境負荷低減に加えて、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働時間が規制されることを前に、海運モーダルシフトへの社会的ニーズが高まっている。今後も物流改革に資するモーダルシフト事業をさらに推進していきたい」と挨拶。

続いて、国土交通省海事局の高(はしご高)橋一郎 局長が来賓を代表し「海運は陸運にトラックに比べCO2を大幅に削減することができる。2024年問題もあり、物流が停滞しかねない状況に今、政府をあげて取り組んでいる。荷物を運べる環境をつくるため、国としてもモーダルシフト等の取組みを支援していきたい」と述べた。

<大賞を受賞した味の素 上席理事 堀尾仁 物流企画部長(左)と国土交通省海事局の高橋局長>
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<同F-LINE 坂本隆志 専務取締役(左)と国土交通省海事局の高橋局長>
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受賞した味の素とF-LINEは、国内食品生産体制の再編に伴い、これまで三重エリアから東北向け輸送について陸送から海上輸送に100%転換した。これに伴い、使用車両をトラックからセミトレーラに変更(シャーシ化)する等して、名古屋港から仙台港へのフェリーを利用したモーダルシフトを実現。1単位輸送量あたりドライバー労働時間を88%削減し、CO2排出量は陸上輸送の場合486t/年に対し、同127t/年に削減された。これはCO2 削減率73.8%に相当する。

味の素 上席理事 堀尾仁 物流企画部長は「モーダルシフトには2014年から取り組んでおり、初の大賞受賞を大変うれしく思っている。」と笑顔で語った。同社では、500km以上の区間の長距離輸送のうち、全商品の93%をモーダルシフトに切り替えている。三重-仙台間では、2021年から取組みを開始し、リードタイムを2日から3日に変更。「船舶輸送には時間の制約があり、トラックでできた融通性をどうアジャストしていくか、F-LINEをはじめ関係者と調整しながら新しい仕事の流れをつくることができ、大幅な物流改革を実現できた」と話す。このほかの受賞者は以下の通り。

■令和4年度エコシップ・モーダルシフト優良事業者表彰一覧
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001610560.pdf

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