大和物流は6月1日、神奈川県大和市において、「中央林間物流センター」を開設したと発表した。
同社ではこれまで、神奈川県において物流センター4か所を運営し、建築資材の共同調達や建築現場向け配送など、建築・建材物流を中心とした事業を展開してきた。
トラックドライバーの労働時間の上限規制により物流需給がひっ迫する「2024年問題」が差し迫る中、かねてより東名高速道路を中心に慢性的な交通渋滞が問題となっている神奈川県では、輸配送効率を高めるための配送距離の短縮といったニーズが増えるなど、輸配送システムの再構築が喫緊の課題となっている。
このような事業環境を背景に、同社は、最適な輸配送サービスを提供していくため、神奈川県内で5か所目となるセンターを開設することとしたもの。
このセンターは、主に日用品や衣料品、飲料、常温食品などを取り扱うセンターとして、在庫管理や流通加工、輸配送などの各種物流サービスを提供する。首都圏をカバーする消費地近郊型センターの立地優位性を生かし幅広い業種、業態の物流課題に対応する。
また、ロールボックスパレット(かご台車)などの取扱いにも適した高床式倉庫としている。トラックバースは、無柱でありながら14.5mの大規模スパンが確保された仕様となっており、31台のトラック(10t車基準)が同時接車可能。ドックレベラーも設置されているため、海上コンテナにも対応する。
交通面では、首都圏を環状に結ぶ国道16号線や神奈川県、東京都の内陸部を横断する国道246号線へ近接し、東京都内や横浜市内などの市街地への配送拠点に適した立地にある。また、東名高速「横浜町田IC」から約5km、圏央道「圏央厚木IC」から約6kmに立地していることから、広域アクセスにも優れている。
■概要
名称:大和物流「中央林間物流センター」
所在地:神奈川県大和市中央林間西3-7-1「SOSiLA(ソシラ)中央林間」5階)
当社運用面積:1万7803.73m2(5385.63坪)
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階建、ランプウェイ各階接車 制振構造
バース形状:高床式
床荷重:1.5t/m2
搬送設備:ドックレベラー4基
アクセス:東名高速道路「横浜町田インターチェンジ」より約5km、「綾瀬スマートインターチェンジ」より約6km、圏央道「圏央厚木インターチェンジ」より約6km
最寄り駅:小田急線/東急田園都市線「中央林間駅」より約1.3km(徒歩約16分)
開設:2023年6月1日
運営:大和物流