大和物流は10月30日、深刻化するトラックドライバー不足に対応するため、T2が事業化した自動運転トラックで物流会社などの荷物を幹線輸送する「商用運行」に、ユーザーとして参画すると発表した。
2026年1月から、大和ハウス工業向け住宅用建材や設備などの輸送に利用する。
大和物流は、2027年にレベル4自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスの開始を目指すT2の可能性に着目し、2023年に出資。
2025年に入ってからは、大和物流が大和ハウス工業に提供している「調達物流」のスキームのうち、幹線輸送にT2の自動運転トラックを取り入れた実証を、7月から10月にかけて4回行ってきた。
実証結果を踏まえ、T2の自動運転トラックが既存の運行と同等の輸送品質や安全性を担保できると確認できたことから、商用運行に参画することでT2と合意した。
2026年1月からは実証と同様に、調達物流のスキームにT2の自動運転トラックを取り入れる。
奈良県にある大和ハウス工業「奈良工場」から神奈川県にある大和物流「海老名物流センター」まで、久御山JCT(京都府)~海老名JCT(神奈川県)約450kmの区間で、住宅用建材や設備などの輸送を開始し、定期運行化する。
さらには、大和ハウス工業以外の既存取引先の輸送にも、T2の自動運転トラックの利用を検討していく。
大和物流は商用運行の実績などを踏まえ、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの利用を見据えた準備を加速。将来の物流危機に備えた新たな物流サービスの構築を目指す。
大和物流/埼玉県和光市で3.5万m2の東日本エリア旗艦物流センター着工

