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沖縄ヤマト運輸/新沖縄ベース竣工、増床&自動化で機能強化

2023年06月02日/物流施設

沖縄ヤマト運輸は、同社の基幹物流拠点「沖縄ベース」(沖縄県糸満市)で進めていたリニューアル工事を完了し、5月22日に竣工式を実施した。

<増築工事でリニューアルした沖縄ベース>
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同工事は、ECやインバウンド需要の拡大に伴った宅急便をはじめとする物流サービスの取扱荷量の増加に加え、雇用の促進化に伴う従業員の働きやすさ改善を目的として行ったもの。

既存の車両整備場とクール室を撤去した跡地に地上2階建ての物流棟を増築したほか、敷地の空きスペースに本社棟と駐車場棟を新築した。

物流棟では、1階の荷捌所を従来の2.5倍に増床したほか、トラックバース数(13台→25台)や上下搬送設備(垂直搬送機2機→垂直搬送機3機+荷物用エレベーター2機)を増設。

また、クロスベルトソーターを導入し到着仕分けの処理能力を従来の約4倍(3000個→1万3000個)に増強したほか、発送仕分けや小物仕分け、荷物情報読み取りを自動化し、仕分け機能の強化・効率化を図った。

<クロスベルトソーター>
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また、クール便の取り扱いについても、クール室の面積を2倍に増床したほか、自動仕分け機やX線検査装置の導入で効率化を図った。

このほか、ベース直結の営業倉庫(3300m2)を設けており、同倉庫で午前中に出荷作業を完了することで、県内への当日配達を可能にしている。

従業員の働きやすさ改善では、スポットクーラーの設置や休憩室の拡張に取り組んだ。

なお、同工事については、フクダ・アンド・パートナーズがプロジェクトマネジメント業務を担当。基本計画、設計・施工者選定支援、設計監修、工事監修、マテハン調整を行い、プロジェクトを推進した。

■「沖縄ヤマト運輸 沖縄ベース」概要
建設地:沖縄県糸満市西崎町4-21-3
敷地面積:1万8716.27m2
延床面積:2万6834.39m2
【物流棟1階】9045.03m2
【物流棟2階】8407.48m2
【本社棟】3971.94m2
【駐車場棟】5163.44m2
【キュービクル棟他】256.45m2
着工:2021年2月
本社ビル竣工:2022年1月
ベース増築棟完成:2022年12月

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