日本郵船は7月3日、米国環境団体ナショナル・マリン・サンクチュアリ―・ファウンデーション(National Marine Sanctuary Foundation)が運営する北米西岸での船舶の減速航行プログラム“Protecting Blue Whales and Blue Skies”において、同社の大気汚染防止と海洋生物保護への協力姿勢が高く評価され、最高位となるサファイア賞を受賞したと発表した。
同プログラムは、大気汚染防止とクジラ保護のために、サンタバーバラ海峡とサンフランシスコ・ベイエリアの指定された海域内で、船舶の自主的な減速運航を奨励するもの。2022年5月1日から12月15日までの期間内に、指定された減速海域を10ノット以下で航行した距離を自動船舶識別装置(AIS)で分析した結果、同社運航船舶の順守率は85%以上と極めて高い水準だった。同社は昨年まで4年連続で金賞を受賞していますが、さらに減速運航を徹底し、今年は最高位となるサファイア賞を受賞した。
なお、順守率に応じて付与された報奨金2万ドルは、同社グループの企業価値向上を目指す「NYKグループ サステナビリティ イニシアティブ」において、社会・環境の課題解決に向けた取り組みに充当される。
世界の海で事業を展開していく同社は「大気汚染防止や海洋生物保護は重要な使命であり、今後も海洋環境、生物多様性の保全活動に一層真摯に取り組んでいく」としている。