郵船ロジスティクスは7月3日、豊田通商と SAF（廃油や植物などを原料にした持続可能な代替航空燃料）を利用した航空貨物輸送サービス「Yusen Book－and－Claim」の利用契約を同月1日に締結したと発表した。
同サービスは、顧客が同社とSAF利用契約を締結することで、同社が保有するSAF割当量を使用することができる航空貨物輸送サービス。同サービスを利用した場合、CO2排出削減量証明書の提供も可能で、CO2排出削減量証明書を提供するスキームの構築は、日系フォワーダーとして国内初の試みだという。
豊田通商グループは事業活動を通じた温室効果ガス（GHG）排出量を削減し、2050年には実質カーボンニュートラルとすること、また、2030年に2019年比50％削減する目標を掲げており、同取り組みを推進することで、脱炭素社会への移行に貢献する。
また、郵船ロジはグループ経営理念の中で「私たちの使命（MISSION）」として、世界で認められ選ばれ続けるサプライチェーン・ロジスティクス企業となり、ビジネスと社会の持続的な発展に貢献することを掲げている。また、同社の環境目標として「2050年までにお客様へ提供する全サービスのネット・ゼロエミッション化」を掲げており、今回の豊田通商との契約締結は脱炭素社会を実現するための重要な一歩と位置付けている。
