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日販/最新ロボティクス導入の高度化物流拠点を2024年9月に開設

2023年08月25日/物流施設

日本出版販売は8月25日、将来にわたって出版流通を持続させるための取り組み「出版流通改革」の一環として、ロボティクスなどにより高度化した新物流拠点を2024年9月に開設すると発表した。

新物流拠点の開設は、持続可能な出版流通の実現に向けて日販グループ全体で取り組む「物流再編プログラム」の第一弾として実施を計画している。

物流再編プログラムでは、物流拠点の整理・統合による再編成や、グループ共通の倉庫管理システムの導入による業務のデジタル化と標準化、最新のロボティクスやテクノロジーによる生産性の向上、文具・雑貨やその他さまざまな商材にも対応できる汎用性の高い物流拠点の構築などに取り組む計画。

その第一弾となる新物流拠点では、一部の商材から、グループで分散していた保管・仕分・出荷などの物流機能を統合して効率化するとともに、ロボットに商品や商品棚を作業者の手元まで運ばせるGTP(Goods To Person)など最新のロボティクスを導入し、商品のピッキング作業の生産性を大幅に向上させる。

日販では、資材費や人件費の高騰に加えて、流通量の減少により、配送だけでなくサプライチェーン全体での物流効率が悪化していることに加え、物流拠点は流通量がピークを迎えた1990年代に導入されたものが多く、現在の市場規模に見合わない状態となっている。また、経年劣化が進んでいるとともに、拠点ごとに扱っている商材や業務に特化した設備・システムとなっており、物量の増減や新しい商材の取り扱いなどの環境変化に対して、より柔軟に対応することが求められている。

そのため、物流再編プログラムに着手することで、こうした状況に対応し、将来にわたって出版流通を持続するとともに、取引先の多様な要望に応じて最適な物流サービスを提供するために、グループ全体で物流拠点の最適化を図ろうとしている。

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