商船三井は8月30日、東京大学の社会連携講座「海事デジタルエンジニアリング」(MODE)に参画したと発表した。
MODE は、日本の海事産業が抱える「世界の脱炭素化の潮流の中での新たな技術開発とその社会実装」、「海運サービス維持のための安全性向上と働き方改革のための自動運航船の導入」、「高度化する船舶の設計・製造プロセスにおける圧倒的な生産性確保」といった課題を解決するため、東京大学大学院新領域創成科学研究科に設置された社会連携講座。
同社は、MODEが取り組む海事分野における脱炭素化・自動化に向けた研究開発・社会実装および人材育成の拠点形成に協力することで、デジタルエンジニアリングを活用した次世代の船型開発や風力の利用、さらにはクリーンエネルギーサプライチェーン構築に向けた技術開発を積極的に推進する。
同社は「商船三井グループ環境ビジョン 2.2」において、2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を掲げている。この社会連携講座への参画を通じ、脱炭素社会の実現と人・社会・地球のサステナブルな発展に貢献していくとしている。
商船三井/来年4月でグループ3社合併 デジタル軸で海事サービス提供