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日本GLP/GLP平塚IIIを竣工、矢崎グループの物流会社が全棟利用

2023年09月05日/物流施設

日本GLPは9月5日、神奈川県平塚市で物流施設「GLP平塚III」を竣工したと発表した。

<GLP平塚III>
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GLP平塚IIIは地上4階建て延床面積2万7763m2のボックス型で、矢崎グループの物流業務を担うアロー流通サービスが一棟全体を利用する。同社は、同施設を神奈川エリアの配送拠点として活用する予定だ。

新東名高速道路「厚木南IC」から1.5km、東名高速道路「厚木IC」から3.0kmに位置しており、新東名高速道路による中部、関西方面への物流に加え、圏央道の延伸によって横浜港にも約35分でアクセスが可能。関東全域、福島、新潟、長野、岐阜、愛知、三重など合計15都県に4時間以内で到達でき、広域エリアへの配送中継地としても利用できる。

鉄道駅からのアクセスは、徒歩5分の距離に小田急小田原線「本厚木駅」とJR東海道本線「平塚駅」発の直通路線バス「ツインシティ大神停留所」が所在。現状の住宅地に加えて、今後も住宅エリアの新設が予定されており、雇用の安定的な確保が見込まれる。周辺には物流関連会社が多く、周辺企業との連携もしやすい環境にある。

<ツインシティ大神地区>
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平塚市が新たなまちづくりを目指し都市基盤整備を進めるツインシティ大神地区土地区画整理事業施行地区内に位置している。同地区は、新しい産業や都市機能の集積とともに、周辺環境と調和した環境共生モデル都市の形成を目指しており、現在すでに物流施設や大型商業施設の開業によって広域的な交流連携が促進され地区の賑わいを創出している。

<左:GLP平塚III、右:GLP平塚II(6月竣工)>
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施設の特長としては、物流の「2024年問題」を見据え、24時間無人でも荷物の入出庫が可能な置き配バースを導入することで、トラック待機問題の解消、輸送コストの削減と効率化をサポートしている。

施設内では庫内窓の設置や、バイオフィリックデザインを意識した緑あふれる内装、最寄りの公共交通機関からの通勤アクセスを整えるなど、快適な就労環境を提供。6月に竣工したマルチテナント型施設 「GLP平塚II」と敷地を一体化し、トラック車路と乗用車両の動線を共有することで、物流オペレーションの効率化を実現している。

サステナビリティへの取り組みとしては、再生可能エネルギーの活用(屋上太陽光発電による電力供給、グリーン電力の購入)や、省エネへの対応(全館LED照明の採用、庫内に人感センサーを導入)、環境認証の取得(Green Building認証、CASBEE Aランク、BELS、Nearly ZEB認証取得など)を実施。

地域社会への貢献では、敷地外周にグリーンベルト(北側10m、南側5m、計約2万本)を設け、平塚市が推奨する植樹を実施し、ポケットパークの設置など、日常の憩いの場所を提供している。

災害への対応では、30時間以上の非常用発電機を設置し、停電などの災害時にも入居企業の止めない物流をサポート。また、ポケットパーク内にかまどベンチを設置しており、災害時にかまどとして活用できる。

<ポケットパーク>
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■「GLP平塚III」概要
所在地:神奈川県平塚市大神
敷地面積:1万3599.27m2
延床面積:2万7763.38m2
構造:地上4階建て、耐震鉄骨造
着工:2022年7月
竣工:2023年8月
認証取得:CASBEE A認証、BELS、Nearly ZEB認証

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