日本GLPは8月8日、大阪府茨木市で先進的物流施設「GLP ALFALINK 茨木 1・2」が竣工し、満床にて稼働開始したと発表した。
<GLP ALFALINK 茨木動画>
「GLP ALFALINK 茨木」は、茨木市の土地区画整理事業「イコクルいばらき」の一部として開発。関東の「ALFALINK」と異なり、大型商業施設と隣接した最先端のまちづくり型物流拠点を目指している。入居企業や地域社会との融合を通じて、新たな価値を創出するクリエイティブな物流プラットフォームを提供する。
関東における「ALFALINK」で培った施設開発・運営の経験とノウハウを結集し、“Open Hub”の取り組みをさらに進化・スケールアップさせている。例えば、共用スペースを活用した地域に開かれた公園と物流施設がシームレスにつながる設計により、施設の内外に一体感を生み出している。
また、入居企業同士や来訪者同士をつなぐ仕組みとして、3つのゾーニングを行っている。「集まる」ゾーンには、ALCO コートなどの公園といった人々が目的を持って訪れる施設を配置している。「誘う」ゾーンには、カフェテリアなど、集まるゾーンと連携し、入居企業や来訪者が利用したくなる施設を設けている。「繋がる」ゾーンには、ギャラリーやショールームなど情報配信を促し、物流をより身近に感じてもらえる施設を配置している。
これらのバラエティに富んだ共用施設を開放し、様々な日常のシーンで「GLP ALFALINK 茨木」を利用してもらうことで、物流施設をより身近に感じてもらい、働く人や地域住民など訪れた人々の豊かな生活をサポートし、心身の健康も向上できるような施設づくりを目指している。
また、広大な敷地面積を活かしてカフェテリアなどの共用スペースを整備し、同敷地に出店予定の商業施設と連携することで、従業員や地域住民、そして買い物に訪れる人々にとって魅力的なまちづくりを行っている。施設内にはラウンジやコンビニなどの様々なアメニティを提供し、地域住民はもちろん施設で働く従業員も利用してもらうことで、従業員の満足度や働きやすさが向上し、入居企業の事業の効率化が図れる。さらに、これらの共用スペースやアメニティの充実により、企業間の交流が自然と促進、連携が強化されることで、新たなビジネス機会が創出され、結果として従業員雇用の促進も期待される。
「GLP ALFALINK 茨木 1」は、プロジェクト最大規模の大型マルチテナント型先進的物流施設。竣工前からダイセーエブリー二十四、トレード、福山通運、リピートカスタマーである大手EC事業者、三井物産流通グループ、ナカノ商会、SG ホールディングスグループの佐川急便および、佐川グローバルロジスティクス、ならびに大商運輸およびフルキャストの計10社との間で賃貸借契約を締結済みで、満床となっている。
施設の立地に関しては、大阪府道14号沿いに位置し、名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道の結節点となる「吹田 JCT」から約 6.2km とアクセスに優れた立地。近隣にトラックターミナル、卸売市場、鉄道貨物ターミナルなどの物流関連施設が集積し、物流拠点としての高いポテンシャルを持つ。大阪内陸での人口密集地である北摂エリアに位置し、雇用確保の面でも優れている。
「GLP ALFALINK 茨木1」の 1階には、福山通運が近隣拠点の建て替えに伴い移転し、6階には佐川急便が入居。いずれもトラックターミナルとして利用することが決定している。また、1階の一部区画には冷凍・冷蔵対応の区画を整備しており、ダイセーエブリー二十四が近隣の拠点を集約し、冷凍冷蔵食品の新たな輸送拠点として利用する。さらに、トレードが市場へのアクセスが容易なこの施設の立地を活かし、冷蔵野菜の流通拠点として利用する予定だ。4 階は三井物産流通グループがセブンイレブンへの店舗配送拠点として利用し、5階にはナカノ商会が事業拡大に伴う新規営業床として利用することが決定している。6 階には佐川グローバルロジスティクスが 3PL拠点を設け、隣接区画の佐川急便と連携して物流網の効率化を図る。
施設で働く人々専用の ALCO ラウンジは、物流施設のダイナミックな空間に、遊び心のある緑や素材感のある家具やインテリアを使い、働く人々の ON/OFF を促す空間でありながら、企業間の垣根を超えたコラボレーションを促進する場を目指している。また、施設内の雇用をサポートするため、「GLP ALFALINK 茨木 3」への入居が決定している大商運輸が事業拡大の一環として「GLP ALFALINK 茨木 1」に人材派遣事務所を開設。さらに、「GLP ALFALINK 相模原」に入居中のフルキャストが人材派遣事務所として入居する予定だ。
地域に開かれたスペースとして ALCO コートに面して ALCO スペースや大階段、ALCO カフェテリアがシームレスに繋がる共用棟が整備される。ALCO スペースは、関東の「ALFALINK」でのニーズを汲み取り設けられたもので、セミナーやイベントの開催などを通して入居企業同士の共創や地域との共生を実現する。また、共用棟2階の1区画には、「ファミリーマート ALFALINK 茨木/S 店」が入居予定。加えて、コンビニエンスストアの向かいの区画には ALCO オフィス(貸会議室)を整備する。2階部分には倉庫棟と共用棟をつなぐブリッジを設置し、歩車分離を行うことで、地域と共生する施設において事業推進の安全性を確保する。
共用棟と隣接する ALCO コートはフットサルやバスケットボールなどができる仕様としており、施設で働く人々と子供はもちろん地域の人々も利用可能。今後は入居企業と協力しスポーツイベントの開催などを予定しており、訪れた人々の心身ともに豊かな生活をサポートする。
「GLP ALFALINK 茨木 2」は、4 階建てのマルチテナント型物流施設であり、リピートカスタマーであるトランコムの専用施設として 1 棟全体を利用。トランコムは関東、関西、中部の各エリアでハブとなる戦略拠点「C-AREA」にて物流プラットフォームの構築を掲げている。物流ニーズが高く、事業拡大へのポテンシャルが見込まれる茨木市の中心に立地する「GLP ALFALINK 茨木」を関西エリアの要として、顧客のサプライチェーン上の課題やニーズを捉えたサービスを提供し、物流現場の課題解決に対し、荷主企業と物流企業の垣根を超えた横断的な体制で物流の効率化を図る。
この施設は、全区画がバース階と倉庫階の1層ずつの組み合わせで構成され、流通・保管の両方の機能を備えた2層使いを可能にすることで、効率的な物流オペレーションに寄与する。施設内には働く人々向けの ALCO ラウンジを設置し、木目調の素材を取り入れた落ち着いたデザインや見晴らしのよい窓が快適な就労環境を提供する。また、2 階から「GLP ALFALINK 茨木 3」に続くブリッジが設置されており、歩車分離を図ることで安全性を高めつつ、「GLP ALFALINK 茨木」内の人の往来を促すとともに、さまざまなアメニティ施設や公園などへのアクセスを容易にしている。
さらに、商業施設と隣接しており、地域の人々の目にも触れやすい立地にある。そのため、周辺環境や景観との調和を図るために、施設外観のデザインには背景となる空と山に呼応するブルーとグリーンのグラデーションを採用している。
■施設概要
施 設 名:「GLP ALFALINK 茨木 1」
所 在 地:大阪府茨木市東野々宮町1-40
敷地面 積:6万8,689.54m2
延床面 積:16万3512.14m2
構造:地上6階建て、PC 免震造
着工:2023年1月
竣工:2024年7月
認証取 得:LEED GOLD 認証、ZEB 認証(予定)
施 設 名:「GLP ALFALINK 茨木 2」
所 在 地:大阪府茨木市南目垣3-3-3
敷地面 積:1万9447.53m2
延床面 積:4万3662.06m2
構造:地上4階建て、耐震造
着工:2023年3月
竣工:2024年7月
認証取 得:LEED GOLD 認証、ZEB 認証(予定)