エネルギー輸送・一般貨物輸送などの物流事業を手掛けるサーラ物流は9月7日、トラック運送の中継輸送支援システム「ドラ基地」を手掛けるスペースに、J-KISS型新株予約権方式による出資を実行したと発表した。
<締結式の様子 左から、サーラ物流 宮澤社長とスペース 村井社長>
サーラ物流は、サーラグループの一員。同グループは、サーラコーポレーションを持株会社とする企業グループで、ガス・電気などのエネルギー供給、社会インフラ整備、住宅・輸入車販売など生活関連企業43社で構成している。
スペースは「最高な働き方で最高な運送を!~今、未来の扉をひらくとき~」をビジョンに掲げ、トラック運送における独自の中継輸送マッチングサービス「ドラ基地」を展開し、物流業界の2024年問題の解決を目指している。
「ドラ基地」は、トラックの運行情報データを活用して運送会社同士をマッチングし、荷物載せ替え方式による中継輸送を支援するサービス。中継拠点は載せ替えに適した立地、設備、環境の整った運送会社の敷地を提案する。
これまで、サーラ物流はスペースの「ドラ基地」サービス展開に向け、物流会社視点での運用上の助言や、実証実験の中継拠点の提供などの協業・支援を行ってきた。また、同社は関東-関西の中間地点という地域特性を活かし、既存拠点を活用した中継輸送サービスの構築を目指す。
このほどそれぞれの強みである中継輸送のプラットフォームと、関東-関西間の中継地点に位置する顧客網を活用し、相互の運送サービスのさらなる充実を図っていくことができると判断し、サーラ物流によるスペースへの出資を実行することとなった。
今後、両社で共創し、新しい価値を創造することで、物流業界の2024年問題の解決に向けて取り組んでいくとしている。