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enstem/スマートウォッチ活用し運転手の健康・労務管理

2023年09月08日/IT・機器

enstem(エンステム)は9月8日、スマートウオッチ(腕時計型端末)を活用した運転手の健康・労務管理システムを提供するため、北海道銀行と業務提携契約を締結したと発表した。

同社は、北海道銀行を通し、北海道内の物流業者、バス、タクシー事業者などに対し、革新的な運転手管理ソリューションを提供し、2023年3月までに50社、翌年度にはさらに100社の顧客獲得を目指す。

<スマートウォッチ活用し物流の労務環境改善へ>
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同社は、2019年に設立。運転手の健康と安全を最優先に考えたシステムを開発した。

同システムは、運転手がスマートウォッチを装着することで、脈拍や血圧などの生体情報をリアルタイムでモニタリングし、人工知能(AI)を活用して「ヒヤリ・ハット事例」などを早期に検知できるというもの。緊急時には管理者および運転手に直ちに通知を送り、危険な状況から守る。

また、端末からは運転の始終時間や運転手の位置情報、走行経路などのデータを収集できる。これにより、業務日報の簡素な作成が可能になり、運転中に危険を感じた場所を特定することも可能だ。こうした情報は事故防止や効率的な運行管理に不可欠であり、北海道内の根室交通など複数の企業で導入されている。

来春から、トラック運転手の残業規制が強化され、運転手の高齢化も進むなか、運転業界における労働環境の改善が喫緊の課題となっている。

同社は、北海道銀行との提携を通じて安全な運転環境の確保と運転手の健康促進に貢献するとともに、今後も革新的なテクノロジーを活用して、物流業界に新たな価値を提供していくとしている。

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