シーネットは9月30日、物流KPIに特化した分析アプリケーション「ci.Himalayas/Compass(シーアイヒマラヤ/コンパス)」に、欠品・未出荷率の分析機能を新たに追加し、提供開始した。
アプリは、WMS(倉庫管理システム)に蓄積された物流データを誰でも簡単に分析できるようにしたもので、新機能では、出庫実績数が出庫予定数を下回った場合、欠品・未出荷数を算出し確認。
受注があったにもかかわらず、在庫切れなどによって出荷できなかった商品の割合を示す指標を得ることで、販売機会の損失を金額や件数で具体的に把握できるようにした。
また、未出荷の要因が仕分け遅延なのか、冷蔵庫内動線の不備なのかなど特定し、工程改善や温度管理強化につなげる狙い。
近年、特に食品業界をはじめとする物流現場では、需要変動の激化や人手不足を背景に、在庫管理の精度が経営の重要課題となっている。
わずかな欠品が取引先の信頼低下や消費者離れに直結し、特に季節商品や賞味期限の短い商品では致命的な販売機会損失となりかねず、欠品・未出荷率の分析機能に対しユーザーからのニーズが大きくなっていた。
シーネットは今後も、継続的なアップデートをしていくという。