リサ・パートナーズは10月24日、松伏町物流開発特定目的会社への優先出資及び開発プロジェクトマネジメント業務の受託を通じて、埼玉県北葛飾郡松伏町で開発を行っていた物流施設「R-LOGI 松伏」が9月29日に竣工を迎え、このたび竣工式を執り行ったと発表した。
＜R-LOGI 松伏の外観＞
＜位置図＞
＜全体俯瞰＞
「R-LOGI 松伏」は、首都圏から東日本エリアへの広域配送をカバーする常磐自動車道、東北自動車道、外環道の各 IC から30分圏内と非常にアクセスに優れ、東京都心へも高速道路を利用して約40km、1時間以内と即日配送も可能な首都圏の主要物流網である外環道と国道16号線との間に位置している。
「R-LOGI」とは、「快適性」、「利便性」、「ESG」の3つをコンセプトに開発・運用を行っている。「R-LOGI 松伏」についてもそのコンセプトに則り、開発を行った。
＜オフィスエントランス＞
＜オフィスエントランスホール＞
＜3階倉庫内＞
コンセプトの1は、快適性。顧客や従業員にとって快適な就業環境を提供する。外観デザインは、構造による機能美を、白を基調とした色合いでシンプルに表現した。オフィスエリアについては、働く人たちがリラックスしながら自然に会話ができるスペースを設けている。倉庫内の空調設備については、顧客の要望があればすぐに空調を設置できる電気設備を準備している。また、ドライバー休憩室を1階のオフィス内に設置できるよう設計しており、2024年問題にも配慮している。
コンセプトの2は、利便性。顧客にとって利便性の高い物流施設を提供する。機能面においては、本来であれば4階建にすることも可能なところ、あえて容積率を消化せず3階建にし、縦搬送の負担を軽減した、顧客が使いやすい倉庫とした。また、倉庫内は、荷物用エレベーター2基、垂直搬送機2機、床荷重1階：2.0t/m2、2・3 階：1.5t/m2、梁下有効天井高5.5m、柱スパン10.6m(幅)×10.0m(奥行)とし、先進的物流施設に求められる性能を有している。
コンセプトの3は、ESG。環境に配慮した物流施設を提供する。外壁に断熱性の高いサンドイッチパネル、建物全てにLED照明を採用し、エネルギー消費量の削減に貢献している。それらの導入により、第三者機関により省エネ性能が評価される「建築物省エネルギー性能表示制度（Building-Housing Energy-efficiency Labeling System、通称「BELS」）」で最高位の5つ星評価を取得した。また、だれでもトイレ、バリアフリースロープを設置し、多様性にも配慮した施設となっている。
■プロジェクト概要
物件名称：R-LOGI 松伏
所在地（住居表示）： 埼玉県北葛飾郡松伏町大川戸79
交通：東北自動車道「浦和 IC」より約13㎞ 、「岩槻 IC」より約13km
常磐自動車道「三郷 SIC」より約12 ㎞ 、「柏 IC」より約13km、「流山IC」 約14km
東京外環自動車道「外環三郷 IC」より約13㎞
構造・規模：鉄骨造・地上3階建
敷地面積：8287.94m2（2507.10坪）
延床面積：1万4269.48m2（4316.52坪）
昇降機：荷物用エレベーター2基、垂直搬送機2基、乗用エレベーター1基
床/天井高：高床式 1.0m、梁下有効天井高5.5m
耐荷重：1階：2.0t/m2、2・3 階：1.5t/m2
駐車場：乗用車40区画、大型車3区画
事業主：松伏町物流開発特定目的会社
設計・監理・施工：鈴与建設
アセットマネージャー：リサ投資顧問（同社 100％子会社）
