フェデックス エクスプレス(フェデックス)は11月8日、2023年度における同社の世界的なネットワークとイノベーションを推進する役割について分析したグローバル経済影響レポート(Global Economic Impact Report)を発表した。
このレポートは、ビジネスの意思決定に関するデータや分析を提供するグローバル企業の Dun & Bradstreet 社と共同で作成され、フェデックスが世界中の人々や地域社会にポジティブな影響、「フェデックス効果」をもたらしていることを示している。
レポートでは、直近の経済的圧力が高まった状況で、フェデックスが2023年度のグローバル経済に800億ドルを超える直接的な効果をもたらしたことが明らかになった。こうした動向は、フェデックスが発展させてきたネットワークのスケールや、あらゆる規模の企業が顧客とつながり、事業の強化に役立つ革新的なサービスを充実させてきた継続的な取り組みを反映している。
アジア太平洋、中東、アフリカ(AMEA)地域への影響では、広範なネットワークを保有するフェデックスが、2023年度のAMEA地域の輸送、保管、および通信分野で純経済生産の0.3%に貢献したことがわかった。また、44兆ドル規模(約 6%の成長)となった2023年度のAMEA経済の全分野において、フェデックスが純経済生産全体の0.02%に貢献していることも判明した。
フェデックスのサプライヤーへの支出は、中小企業市場に多大な貢献をもたらしている。フェデックスのサプライチェーンへの支出が下支えとなった中小企の雇用数は、AMEA地域と欧州で最も多く、両地域とも19%増加した。AMEA地域では、フェデックスのサプライチェーンへの支出の50%が中小企業に支払われた。
フェデックスがもたらした影響には、2023年度の地域経済への間接的な貢献 27億ドルも含まれている。特定の産業においても、フェデックスは9兆ドル規模の製造業に推定10億ドルを間接的に貢献した。輸送、保管、通信部門に対する同社の間接的な貢献は、7億7200万ドルと推定している。
なお、フェデックスは、2023年4月17日に創業50年を迎えた。同社は、世界で最も広範な輸送ネットワークを擁し、220の国々と地域にサービスを提供している。さらに、5000か所を超える輸送施設においておよそ50万人を雇用し、日々1500万個以上の荷物を移送している。