日本GLPは12月8日、岡山県早島町で先進的物流施設「GLP早島Ⅲ」を着工した。
「GLP早島Ⅲ」の延床面積は約1万8000m2で、2025年1月末の竣工を予定している。なお、「GLP早島Ⅲ」は両備ホールディングス 両備トランスポートカンパニーが専用施設としての入居を決定している。
「GLP早島Ⅲ」は、「早島IC」から約 1.9kmの場所に位置し、物流施設が集結するエリアに立地している。同エリアは、歴史的にも流通・物流の要衝として知られ、関西、中四国から九州までの広範囲にわたる各大都市圏の中間点に位置している。こうした立地特性から、同エリアは、広域輸送・エリア配送の双方に適しており、山陰方面への輸配送もカバーする。
さらに、ドライバーの労働時間に上限が課される中で、荷物の積み替え拠点としての役割を果たすなど、物流「2024年問題」の解決への貢献も期待されており、中四国エリアの物流ハブとして高いポテンシャルを持っている。
この物件が立地する早島エリアは、日雑メーカーや食品流通系企業、工業メーカーが集結する岡山県総合流通センターの至近にあり、先進的物流施設への需要が一段と高まるとみられている。さらに、住宅エリアが隣接しており、雇用の確保にも適した立地となっている。
地上3階建てボックス型の物流施設で、低床・高床バースを併設しており、多様なニーズに対応できる設計となっている。倉庫内には空調設備を設け、従業員用ラウンジを整備するなど、働く人々にとって快適な就労環境を提供し、安定した雇用の確保にも貢献する。
サステナビリティへの取り組みでは、カーボン・ニュートラルの実現や地域社会への貢献、BCP対策等、「持続可能な資産の開発・運営」のための取り組みを推進している。
具体的な対応では、災害への対応では、BCP面では、地震対策として耐震構造を採用。また計画地は高台のため浸水等の水害リスクにも強い立地。また、環境認証の取得では、CASBEE 認証、BELS 及び ZEB Ready 認証を取得予定だ。
日本GLPの帖佐 義之社長は、「岡山県は日本GLPが長年にわたり注目し、積極的に拠点展開を進めてきた地域。『GLP 早島Ⅲ』は、急速に拡大を続ける西日本エリアの物流需要に応えるための物流中継地点として最適な立地にあり、中四国エリアの物流ハブとしての役割も期待されている。両備ホールディングスとは、『GLP早島 II』の開発を皮切りに10年以上にわたる開発パートナーとして、西日本の物流拠点の拡大に共に取り組んできた。今回、『GLP早島Ⅲ』においてカスタマーとして入居を決定し、両者の関係を一層強固なものにしていけると確信している。日本GLPは、引き続き最適な物流オペレーションを実現する施設の開発・運営に努め、カスタマー企業の物流戦略を強力にサポートし、地域経済の持続的な発展に寄与していく」と述べている。
■施設概要
施設名:「GLP早島Ⅲ」
所在地:岡山県都窪郡早島町早島字畑岡4775他
敷地面積:約1万1000m2
延床面積:約1万8000m2
構造:地上3階建て、耐震造
着工:2023年12月
竣工:2025年1月末(予定)
認証取得:CASBEE、BELS、ZEB Ready 認証(予定)
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