ラオックス・ロジスティクス(LL)は12月21日、一般貨物自動車運送事業の営業許可申請を12月5日付けで行ったと発表した。
物流業界2024年問題に対応する新たな運送事業を来春に営業開始予定。
LLではこれまでに倉庫事業者として荷扱いが中心の業務を展開しており、商品配送は、荷主企業任せだった。一般貨物自動車運送事業の営業許可取得により、商品保管やセットアップなどの加工業務に加え、加工前の商品集荷からセットアップ加工後の指定先への納品まで、ワンストップでのサービス提供が可能となる。これにより、トラック手配の悩みや輸送料金の高騰などの課題に直面する顧客の要望に応える。
LLでの新たな運送事業は、顧客と同社間の近距離輸送や中・近距離のチャーターでのサービス提供を想定し、顧客へのサービスと利便性の向上を目指す。営業開始は2024年春の見込みとなるが、既に埼玉県内への定期便輸送も計画中。
なお、物流・運送業界の「2024年問題」によるトラックドライバー不足が課題となっている。一方、配送業務を依頼する荷主企業側としても、運送会社から享受していた一部サービスの廃止や集配時間の短縮などにより、顧客に従来通り荷物を届けることが難しくなる可能性が生じる。このような状況のなか、LLでは顧客へのサービスレベルの維持と新たな需要に対応するため、一般貨物自動車運送事業の許可取得を目指すこととしたもの。