商船三井ロジスティクスは12月22日、パリ・シャルルドゴール空港でプレミアムハンドキャリー配送サービスをスタートすると発表した。
＜プレミアムハンドキャリー配送サービス＞
このサービスは、大量の手荷物を持ち込む際に利用でき、手持ち荷物の輸入手続きを通常より短縮することが可能。バゲージクレームからの荷物の引取り、通関、そして目的地までの配送、全ての手続きを同社の専門スタッフが責任を持って行う。フランス到着後、荷物の引き取りに顧客の貴重な時間が無駄に費やされないよう、丸ごとサポートすることを目的としてこのサービスを開始したもの。
プレミアムハンドキャリー配送サービスは、同社の担当者が空港内（バッゲージクレーム）で顧客のネームプレートを持って出迎え、航空会社から引き渡される貨物を税関エリアまで運ぶ。顧客は貨物に触れる必要はなく、自分のトランクを受け取るのみで結構。通関終了後、空港内保税エリアから貨物を運び、待機させているトラックへ積み込みをして希望の目的地（もしくは保管場所）へそのまま配達する。
＜サービスの流れ＞
サービスの流れは、まず、1.同社のスタッフがバゲージクレームの前で顧客と会い、そのままバゲージクレームから直接荷物を引き受ける。2.受け取りした荷物をカートに載せ、税関事務所の隣（旅客エリアの空港内に位置）まで同社スタッフが運ぶ。3. 通関準備を事前に同社が行い、飛行機の着陸と同時に通関手続きをスタートする。税関に書類を持ち込み輸入申告を行い、貨物の確認と書類の確認が取れれば通関許可となる。顧客に立ち合う必要はない。
そして、4.輸入通関申告の許可後は、荷物を空港の出口まで運び、事前手配した運送業者（弊社専用トラック）へ引き渡し、積み込む。5.そのまま指定された住所まで配送する。
なお、このサービスは、元々パリコレに出展するアパレル企業の相談から始まったもの。パリコレは出展する服の決定が直前まで伸びることから、大量の荷物を手持ちする必要がある。この課題に対応すべく、同社は顧客が自分でハンドキャリーされる貨物を一手にハンドリングする新サービスを開発。このサービスをアパレル関係者のみではなく大量の荷物を持ってこられる企業向けに改良し、提供する。
