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IHI/インドのムンバイ湾横断道路で海上道路橋が完成

2024年01月19日/物流施設

IHIのグループ会社であるIHIインフラシステム(IIS)は1月19日、インドのゼネコン最大手Larsen & Toubro Limited(L&T)社とのコンソーシアムで建設を進めていた,ムンバイ都市圏開発庁(Mumbai Metropolitan Region Development Authority)のムンバイ湾横断道路建設事業での海上道路橋が完成したと発表した。

<海上道路橋(IIS-L&T担当工区をセウリ側から撮影>
20240119ihi1 - IHI/インドのムンバイ湾横断道路で海上道路橋が完成

<建設地(位置図)>
20240119ihi2 - IHI/インドのムンバイ湾横断道路で海上道路橋が完成

ムンバイ湾横断道路建設事業は,インド共和国マハラシュトラ州ムンバイ都市圏において,半島側のムンバイ市中心部Sewri(セウリ)から,ムンバイ湾を挟んだ東郊のナビムンバイ市を接続する,総延長約22kmのインド最長の海上道路。同事業のうちIIS-L&Tが担当した橋梁建設工事パッケージ1は,このうちのセウリを起点とした約10kmの海上道路橋の建設工事。IISは,同国で初めて採用される重防食塗装の鋼床版箱桁の製作・輸送などを行った。

経済面での首都と言われているムンバイ市は,増大する人口と自動車によって,交通渋滞が深刻化している。一方,経済特区に指定されたナビムンバイ市では、港湾の拡張や新空港の建設が予定されている。これらの地域間のアクセスは、ムンバイ湾を周回する道路および鉄道各一本に限られており、今後のムンバイ都市圏の経済成長のためにも、道路をはじめとするインフラの整備が喫緊の課題となっていた。

ムンバイ湾横断道路の完成により、ムンバイ市とナビムンバイ市間の移動時間が、大幅に短縮されることから、ムンバイ都市圏の連結性向上、経済成長の促進にも寄与し、さらには交通渋滞緩和による大気汚染などの軽減が期待されている。

この案件は円借款による政府開発援助案件であり,日本の高い技術・ノウハウを活かせる観点で,日本政府の推進する「質の高いインフラパートナーシップ」に資する案件となった。

この道路の開通にともない,鈴木 浩 駐インド日本国特命全権大使および同国モディ首相,エクナス・シンデ マハラシュトラ州首相兼同庁長官が臨席のもと,2024年1月12日に開通式が行われた。

■工事概要
工事名称:ムンバイ湾横断道路建設事業 橋梁建設工事パッケージ1
施工場所:インド共和国マハラシュトラ州ムンバイ都市圏
発注者:ムンバイ都市圏開発庁(Mumbai Metropolitan Region Development Authority)
受注者:Larsen & Toubro Limited – IHIインフラシステム コンソーシアム
工期:2018年1月~2024年1月

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