石油資源開発、三菱ガス化学、IHI、三井物産、商船三井の5社は1月30日、福島県相馬地区におけるアンモニア供給拠点の構築に向けた共同検討を開始したと発表した。
アンモニアは、燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないカーボンフリー燃料であるため、地球温暖化対策の有効な手段の一つとして注目されている。
また、化石燃料からの置き換えが可能で、発電のみならず、産業分野の脱炭素化にも貢献する次世代エネルギーであり、水素を別の状態や材料に変換して貯蔵・運搬する水素キャリアーとしても有望。水素を身近なエネルギーとして活用する、水素社会構築にも大きな役割を果たすことが期待されている。
同検討では、福島県相馬地区における海外からのクリーンアンモニアの輸入・貯蔵・供給拠点の形成にむけた調査に加えて、アンモニアの広域供給拠点とするため、水素・アンモニアの需要調査にも取り組みむ。
また、将来的な需要を想定し、発電事業者、製鉄会社、製紙会社、化学会社等の事業需要家様と、アンモニアを利用した火力発電などの脱炭素化について調査を開始する。
5社は、各社の知見を結集し、相馬地区を拠点とする東北広域圏に脱炭素の輪を広げるとともに、地域の経済発展に貢献できるよう、アンモニア供給拠点の構築を進めていく。
なお、検討を進めるにあたり、今後、福島県、相馬市ならびに新地町の協力のもと、官民一体となって地域の脱炭素化、および経済発展に寄与できる事業の実現に向けて取り組んでいく。
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