アスクルは3月8日、国際的なイニシアチブである SBT(Science Based Targets)より、「ネットゼロ認定」を取得したと発表した。
同社は、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量を 2050年までに実質ゼロにすることを目指している。
持続可能な社会の実現に向け、顧客、社会、そして地球環境にとって最も効率的で環境に配慮した流通プラットフォーム(エコプラットフォーム)の実現を目指し、事業の全領域において独自に環境方針を策定し、活動を推進。
2016 年に「2030年CO2ゼロチャレンジ」を宣言以降、2030年までに全事業所や自社グループの配送用トラックから排出されるCO2をゼロにするため、原材料調達から顧客への商品お届けまでサプライチェーン全体での CO2削減を目指す取り組みを進めている。
今後さらに、2050年までのネットゼロを目指し、より一層サプライチェーン全体でのCO2削減の取り組みを推進していくとしている。
なお、SBTとは、2015年にCDP、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4団体が共同で設立し、産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑えるために、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標の設定を企業に働きかけている国際イニシアチブ。
■温室効果ガス削減目標
長期目標(2050年まで)
サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量のネットゼロを目指す
短期目標(2030年まで)
スコープ 1+2: 88%削減(2021年比)
スコープ 3:25%削減(2021年比)
サプライヤーエンゲージメント:購入した商品およびサービスを対象とした排出量ベースでサプライヤーの90%が、2028年度までに科学に基づいた目標を設定
再生エネルギー:再生可能電力の年間調達率を 2021 年度の46%から 2030年度までに100%に引き上げる
キリンHD/サプライヤー17社との協働でGHG Scope3排出量を削減