商船三井は3月8日、CVC（コーポレートベンチャーキャピタル）のMOL PLUSが、レアメタル回収・リサイクル事業を手がけるエマルションフローテクノロジーズ（EFT）への出資を決定したと発表した。
＜エマルションフロー技術の概要（上）と競争優位性（下）＞
EFTは、高い生産性、低コスト、環境に配慮した方法で、高純度なレアメタルを溶媒抽出できる「エマルションフロー」技術によって、従来では大規模集約型でしか実現できなかったリチウムイオン電池に含まれるレアメタルの回収・再利用を、小規模分散型で市場が立ち上がる前の早期段階での社会実装を可能にしている。また、今後は同技術を工場排水の浄化など環境汚染物質の分離回収に活用することも検討している。
MOL PLUSは、EFTの取り組みがレアメタル資源の採掘に伴う資源不足という社会課題解決に大きく寄与することに期待し、同社の資金調達に参画を決定。資源のサーキュラーエコノミーをEFTとともに実現し、特に東南アジア・インドでのサプライチェーン構築をEFTや連携パートナー企業と協調して構築していくことを目指している。
■エマルションフローテクノロジーズ会社概要
本社所在地：茨城県那珂郡東海村白方7-5
設立：2021年
事業内容：リチウムイオン電池を中心としたレアメタルリサイクル事業、エマルションフロー技術の普及を目指したトータルサポート事業、エマルションフロー技術の横展開を目指した新規開発事業
ホームページ：https://emulsion-flow.tech/
