エアークローゼットは3月26日、東京ソワールが運営する総合フォーマルウェアのレンタル事業に対し、循環型物流プラットフォーム「AC-PORT」の提供を開始すると発表した。
この連携は、持続可能な循環型社会の実現を目指すという、両者の理念が一致したことから実現。2024年4月上旬から、エアークローゼットが東京ソワールのレンタル事業の物流領域(配送・返送・メンテナンス・在庫管理)を一気通貫で運営する。
モノをシェアするレンタル事業の運営では、レンタルアイテムが戻ってくる環流物流が発生する。これは戻ってきたアイテムの状態を管理し、クリーニングや修繕等のメンテナンスを行い、再度レンタルできる状態にするという工程に伴うで物流で、発送のみの一般的な物流に比べて工程や変数が多く、複雑なオペレーション管理が必要となる。
「AC-PORT」は、エアークローゼットが創業時から構築してきた、商品の返却を前提とした独自システム。商品を個品で管理することが可能な倉庫管理システムと、その運用における循環型物流のオペレーションノウハウが備わっている点が特徴だ。
外部への提供としては、今回のようなファッションレンタル事業の物流オペレーションだけでなく、クリーニング・メンテナンスといった返品再生機能を個別で提供することも可能。ファッション以外の商材においても対応でき、2024年7月にはアウトドア用品のレンタル事業の運営業務を受託する予定だ。
さらに同社は今年7月に、エアークローゼットの主力事業である月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」の事業拡大と、「AC-PORT」のニーズ拡大に伴う物流基盤の強化を目的に、物流拠点を「GLP ALFALINK流山6」に拡張移転することを決定している。