印刷インキや合成樹脂などの製造・販売を手がけるDICは12月4日、サプライチェーン全体の環境負荷低減を加速するため、製品輸送に伴うCO2排出量の可視化を開始した。
ロジスティードの輸送CO2排出可視化ツールを活用し、国内外の輸送データをもとに排出量を統一基準で算定し、正確に把握・管理する体制を構築することで、Scope3報告の精度向上とグローバル基準への準拠を目指す。
また可視化により改善すべき輸送ルートの特定やモーダルシフトを推進し、将来的には他社との共同配送や、輸送効率化による追加削減も視野に入れているという。
Scope1・2(自社を中心とする排出量の削減)に加え、Scope3領域での報告はバリューチェーン全体を対象とするため、データ収集やサプライヤーの協力体制の構築など課題が多い領域となっている。
同社の入部貴雄 執行役員SCM部門長は、「物流におけるCO2排出量の可視化は、Scope3対応の基盤。サプライチェーン全体の環境負荷を正確に把握し、改善に向けた取り組みを加速することで、持続可能な物流体制を構築し、企業価値向上と社会的責任の両⽴を目指す」とコメントしている。
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