東急不動産は3月27日、埼玉県白岡市で開発を進めていた物流施設「LOGI’Q白岡II」を同月26日に竣工したと発表した。
同施設は、農業法人が実施する土地改良事業によって創設された非農用地区画に所在。東北自動車道「久喜IC」から3.3km、圏央道「白岡菖蒲IC」から4.1kmに位置し、首都圏や関東一円に対する中広域配送の適正を備えている。
建物はスロープ付きの3階建てで、延床面積は約5万7384m2。1階と2階にトラックバースが設置してあり、1階は1フロア1万8810m2(約5700坪)を最小8910m2(約2700坪)に分割して利用できる。2・3階はメゾネット仕様で2フロア1万6500m2(約5000坪)~と、さまざまな面積ニーズに対応が可能。テナントのオペレーション要望により、配送重視の1フロア利用や保管も兼ねた2フロア利用などを柔軟に選択できる。
敷地内や屋内では、従業員の多様化に対応するため、交通サインの一部に英語表記を用いているほか、館内サインにはピクトサインを多用し、文字情報によらず判断できるデザインを採用した。
また、施設内には日常的な管理を行う管理室のほか、災害時に備え、防災備蓄庫、非常用発電機の設置を予定しており、テナント向けの防災倉庫もコア内に設置。屋上には太陽光パネルを設置しており、施設内の一部使用電力を自家消費することで、テナントの環境経営を支援する。
■「LOGI’Q白岡II」物件概要
所在地:埼玉県白岡市篠津字道上3111外
用途地域:指定なし
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:2万8819m2(8733坪)
延床面積:約5万7384m2(1万7389坪)
構造:S造3階建て
トラックバース:66台
駐車場:普通自動車46台(EV急速充電器3台設置)、トラック待機場16台
駐輪場:48台
着工:2023年1月5日
竣工:2024年3月26日
設計:矢作建設工業一級建築士事務所
施工:白岡第一特定建設工事共同企業体(代表構成員:矢作建設工業、構成員:橋本組)
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